広島東洋カープが喘いでいる。新型コロナウイルス感染症で主力選手12人が離脱するという最悪の状態になっている。セ・パ交流戦を目前に、広島でチーム内クラスターが発生。主力を含む12人が陽性となり隔離され療養していた。
ここに来て隔離期間が終わった選手が出てきている。6月1日の2軍の中日戦にスタメンで菊池涼介、小園海斗が出場。また鈴木誠也、大盛穂、正随優弥、石原貴規、羽月隆太郎は隔離期間を終了し、5月31日から1軍復帰に向けて続々と練習を再開している。
主力が抜けた穴は大きい。しかしこれまで控えだった選手や若手が試合に臨み、活躍する姿が見られている。特に「栗林良吏」は逸材だ。新人ながら19試合にクローザーとして登板し連続無失点を積み上げている。どこまで連続無失点記録を伸ばせるか、楽しみである。
1996年(平8)7月9日、愛知県愛西市生まれ。
愛知黎明2年時に投手転向。名城大では通算32勝15敗。
3年時に大学日本代表。
19年トヨタ自動車入り。
20年ドラフト1位で広島入団。
178センチ、83キロ。右投げ右打ち。
広島カープは球団本拠地を広島市中心部の広島市民球場から広島駅横の
Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島(マツダスタジアム)へ移転した。その総工費は約90億円だと言われている。また観客を楽しませるために毎年客席やコンコースを一部リニューアルしている。現在、コロナの影響で大幅な減益となっており、昨年度の売上高は前年比約83億円減となる約85億円。当期損失は約29億円で、46年ぶりの赤字転落。非常事態宣言の延長でさらに赤字が膨らんでいる状況である。
親会社があれば親会社が広告宣伝費として補填をしてくれるが、カープにはそれがない。コロナ感染拡大で今季も苦況は避けられず、その影響がいちばん大きいのはカープと囁かれている。
コロナは悪いことばかりと捉えるのではなく、新しい芽を育てるチャンス!と捉えるのはいかがだろうか。実際、栗林良吏、森浦大輔、大道温貴、矢野雅哉などのルーキーが活躍している。
またカープ球団の年俸は他球団に比べると高くない。3億円を超えているのは、大黒柱の鈴木誠也と8年連続のゴールデン・グラブに選ばれた菊池涼介だけ。1億円台が5人、後は1億円以下であり、大活躍の栗林良吏は1600万円、羽月隆太郎に至っては700万円程度といわれている。
広島県人の多くがカープファンであることは周知の事実であろう。弱いときや苦境な時ほどファンが協力してくれる県民性があり、今後もファンはグッズを買い、きっと応援してくれるに違いない。今後も苦難の道は続くが、どんなときもファンの願いは一つ「がんばれ、カープ!」
参考
広島カープ クラスター発生より深刻な“大赤字”を乗り切る知恵
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/postseven/sports/postseven-1664225
新型コロナ陽性の鈴木と大盛の隔離期間終了 31日から活動再開
https://www.chugoku-np.co.jp/carp/article/article.php?comment_id=759504&comment_sub_id=0&category_id=124
菊池、会沢が復帰戦で快音
https://www.chugoku-np.co.jp/carp/article/article.php?comment_id=759778&comment_sub_id=0&category_id=124
正随、石原、羽月も活動再開 新型コロナ隔離期間終了
https://www.chugoku-np.co.jp/carp/article/article.php?comment_id=759532&comment_sub_id=0&category_id=124
広島東洋カープ年俸ランキング
https://baseball-data.com/ranking-salary/c/
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