あなたは次の映像を見て「現実」と「バーチャル」の区別がつけられますか?
圧倒的な現実感で魅了されますが、何とこれらの映像はすべて「バーチャル」!!
道路を走っている車や人の動きも全てAIがつくった「映像」です。
これらは全て日本の株式会社スペースデータが、人工衛星で撮影した膨大な地上観測データをAIに学習させ、3DCG技術でバーチャル世界に地球を複製するアルゴリズムを開発した映像なのです。
株式会社スペースデータ
このAIは、地上の静止画像と標高データから、構造物を自動で検出・分類・構造化し、石や鉄や植物、それにガラスなどの材質も自動で再現することが可能という優れもの!!しかも 誰でも無料で使えるよう配布されるという。これまで数十億円もの巨費をかけて製作された映画の映像が自分のPCで好きなアングルで自由に再現でき、キャプチャー可能になるかも知れません。
今後生成された3Dデータの変更が可能であれば、ビルの形や色を変化させることで景観がその街にマッチするのか、問題は無いのかなどを客観的に見ることが出来るかも知れません。
凄いところはまだまだあります。今後の計画には、「最終的には交通量、人通り、昼夜、四季、気温、植物分布、夜間光量など、この世界のあらゆるデータを学習してバーチャル空間に「世界」を再構築するAIの実現を目指しています」とアナウンスされています。
特筆すべきはAIのアルゴリズムで、画像では拡大をしていくとどうしてもあらが目立ってくるが、3Dモデルがそれぞれの建物や人物などに合わせて再変換しているので映像に破綻をきたすことがなく圧倒的なリアリティーを持って表現しています。
人間の五感の中で最も脳に影響を与えるのは視覚。影響を与える割合は約80%といわれている。映像がここまで表現できると、頭では「バーチャル」と思いながら感覚では「現実」として錯覚してしまう。
今後もAI技術を発展させ、より「リアル感」が上がるのが楽しみである。日本の株式会社スペースデータさん、頑張ってください。
参考
完全に『マトリックス』。衛星データからバーチャル空間に「世界」を自動生成するAIができた
https://www.gizmodo.jp/2021/06/world-virtualization-ai.html
株式会社スペースデータHP
https://spacedata.ai/ja.html
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