不動産業界にも影響か 「正直不動産」が絶好調で“異例”といえる2度の連続再放送を決定

エンターテイメント

俳優・山下智久が主演を務めるNHK総合ドラマ10「正直不動産」(毎週火曜22時~)の評価がうなぎ上りで絶好調。
現在放送中にも関わらず、4月18日深夜に第1話と第2話が再放送され、今度は5月17日の第7話放送直後の深夜から3日間かけて第3話~6話の4話分が再放送されることがNHKから発表された。
NHKからも「予想をこえる再放送へのご要望にお応えするため」としている。

【NHK】正直不動産

https://www.nhk.jp/p/ts/5GKZ6NXYVM/movie/


オリコン集計ドラマ満足度でも2週連続トップ!

オリコンが集計した今期のドラマ満足度調査でも、2週連続1位を獲得した。原作漫画の原案を務めている夏原武氏が山下の演技について『感動しています』とツイッターを通して最大限の賛辞を贈っている。
これまで山下は二枚目でクールな役かコミカルに振り切った役が多かったが、このドラマでは二枚目&コミカルに演技を行いさらに魅力を高めている。

プロデューサーの宇佐川隆史氏によると、「放送開始から1カ月、問い合わせの数はすでに2000件をこえ、総合視聴率(リアルタイム&録画)は10%以上を記録。NHKプラスも、第1話が新記録(朝ドラ・大河を除外したドラマの歴代最高値)を叩き出して以来、その数値を毎週維持し続けております」と話し、好評であることから放送中盤にも関わらず2度目の“連続再放送”が決定したという。

ドラマ展開の速さと人情味あふれるストーリー

山下が演じるのは登坂不動産の敏腕営業マンで副課長をしている永瀬財地。彼は売り上げのためなら嘘をいとわない営業スタイルだったが、地鎮祭で敷地にある石碑を壊したことで祟られ、嘘がつけなくなる。それ以降は次第に心を入れ替え、正直営業スタイルを貫くことで、顧客が求める「夢のマイホーム」を販売するようになる。さらに彼に関わる人々にも「正直」に接することで様々な影響を与えていく。



登場する顧客それぞれが様々な願いや問題を抱えており、その人々との人情味あふれるふれあいも、不動産を通して解決していくストーリーも魅力的だ。SNSでも〈私もこんな不動産営業マンに会いたい〉〈一生モノだからこそ、物件やローンのメリット、デメリットを正直に説明してくれるのはありがたい〉といった賛辞の言葉が並ぶ。

不動産業界の”闇”を曝け出す面白さ

他のドラマにあまり見られないのが、不動産業界用語とその解説や一つの解決法を示していること。素人には分かりにくい不動産売買の手法や騙しの手口を知るだけでも面白い。
東京都内で中小不動産業を営む男性が、「最近、ふらっと現れたお客さんが『ここは正直ですか』なんて聞いてくる。こちらも、思わず『はいっ』って答えますから、当然、物件のことを包み隠さず話します。皆さん、『正直不動産』を見ているんでしょうね。」と話すという。

『正直不動産』のドラマでも、ライバル会社の営業マンが売り上げのために都合の悪いことや、ローンを組む際のデメリットについて黙っている場面が出てくる。さらに不動産業者と同様に融資担当の金融機関の存在が大きいことも描かれている。このドラマにはモデルはないかもしれないが、随所に実際にあった不動産事件を参考に書かれていると思われる。今の不動産業界は不況で、賃貸は貸主が多く、借り手が少ない。それで手数料収入が大きいタワマン販売に力を入れる業者が多く顧客の奪い合いが起こっているという。
不動産会社が顧客に対してどれだけ誠意をもって接し、メリット・デメリットを説明し、顧客が納得したうえで不動産会社が利益追求する姿勢をもって欲しい。
しかし嘘ギリギリの行為がまかり通っているのもまた事実であろう。



家や土地の売主が注意する必要があることに「囲い込み・干す・値こなし」がある。これは不動産売却情報を違法にストップし、仲介手数料が何倍も儲かる悪徳不動産屋の手口。
具体的な手法としては、

①なるべく高く査定額を提示することで安心させ、売却を任させる(売却受任)
②他の不動産仲介業者からの買い手紹介を断らせる「囲い込み」
③実際には販売活動をしているふりをする「干す」
④買い手がいないことを理由に販売価格を下げさせる「値をこなし」
⑤数百万円低い価格を提示して売主を騙し買取売却へと誘導する


また土地・建物を購入する時に注意する必要があるものに「建築条件付き土地」がある。それは「この土地に家を建てる場合、一定の期間内に特定の施工会社に依頼すること」が購入条件で、「建売住宅(完成済みの新築戸建てを土地ごと売る)」ことに対し、「売建住宅」といわれている。
「売建住宅」は、更地の土地に家を建てるため、家の間取りや形状、カラーリングなどには自分の好みがしっかりと反映できそうだが、本当は「フルオーダーの注文住宅とは異なり、一から十まで買主の要求どおりになるわけではない」。すでに基本の設計は決まっているため、「バルコニーを広くしたい」「アイランドキッチンにしたい」「間取りの変更をしたい」という願いは叶えられず、外観の色などを自由に変えられるだけとなるため、ほぼ「建売住宅+@」程度しかできないため、内容をじっくり吟味し契約することをしてほしい。



マンション購入にあたっても注意すべき点に「内見段階で売買契約書をすでに用意」している物件。これは不動産会社が何かの理由で売り急いでいる可能性がある。
売買契約書の前には、買主に対して重要事項説明書を示して物件について説明しなければならないと宅建業法に定められている。ドラマでも表現されていたように「ほかにも内見している方がおりこの部屋に興味を持っている」「いま物件を押さえないと売れてしまう」などと言って、契約書にサインさせようとする。こうした行為は明らかに「宅建業法違反」であり、媒介契約や重要事項説明を省略して売買契約書にサインさせられそうになったら、すぐにその場から離れること。
このほかにも「正直不動産」は、様々な悪徳業者が使う方法が分かりやすく示されており、多くの人にとって不動産売買や賃貸をめぐる様々な「実例」を知る手がかりにもなっている。
現在まで7話まで終了し10話まで残り3話。今後の展開に目が離せない。気が早いといわれそうだが続編があることを願ってやまない。

参考
山下智久「正直不動産」が絶好調! その裏に透ける不動産業界の“不正直事件”
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4852d1886139ee991f1c243e6dd8f4415cbd8de
【正直不動産】原作ネタバレと結末は?最終回までのあらすじと考察も!
https://naminotes.com/shoujikifudousan-netabare/
【dorama9】正直不動産
https://dorama9.com/category/2022springdrama/shojikifudosan/
【正直不動産】の原作ネタバレ!永瀬が戦う悪徳業者の手口とは!?
https://dorama9.com/shoujikifudosan-gensaku-netabare-matome/
「正直不動産」絶好調で連続再放送決定!山下智久は“辞めジャニ”俳優のトップへ
https://www.excite.co.jp/news/article/Asajo_141049/
悪徳不動産屋の悪質、最悪なやばい騙しの手口とは⁉不動産屋がお客様を欺く表裏な行動をここに暴露します!!
https://colal.net/index.php?akutoku#content_1_13
【REDS】エンタメ
https://www.reds.co.jp/real_cat/cate09/

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