ジャニーズ事務所は1月16日、ジャニーズJr.に22歳での活動終了制度を導入することを公式サイトで発表した。その内容は、
「満22歳到達後の最初の3月31日までに、ジャニーズJr.としての活動継続についてジャニーズ事務所との合意に至らない場合は、ジャニーズJr.の活動としては同日をもちまして終了とさせていただくことといたします」というもので、簡単にいえば、22歳までにデビューできなければ“クビ”というもの。新ルールは‘23年3月31日から適用される。
今回の措置について、事務所側は「多様な未来を確保・尊重するため」としているが、創設者であるジャニー喜多川氏が一昨年7月に死去して以降、事務所は世代交代が進んでおり、Jr.の定年制もその一環とされている。
<目次>
1 不祥事が相次いだジャニーズJr.
2 放出で諸刃の剣ともなり得る元Jr.たち
ここ数年、Jr.による不祥事が相次いだ。一昨年9月にジャニーズJr.内の5人組グループ「HiHi Jets」の橋本涼と作間龍斗の“ベッド写真”が流出。同じくJr.の秋山大河は女優の神田沙也加との「不倫疑惑」。昨年10月には「宇宙Six」山本亮太の“闇カジノ通い”。昨夏にはガス点検を装ったアポ電強盗事件で、元ジャニーズJr.の男を逮捕など、滝沢秀明副社長も苦悩が絶えない。特にアポ電強盗事件の元Jr.の逮捕は衝撃的だった。「成人したタレントのプライベートまで事務所が管理するのは難しい。しかし、彼らはジャニーズという巨大な傘のなかで守られているわけです。大人だから自身を管理してほしいところですが、それすらできない甘い考えのメンバーも少なくない」と取材したスポーツ紙記者は語っている。
これまでジャニーズ事務所に入所することを夢見ていたストリートミュージシャンにとっては、今回の22歳定年制は大きな障害となるが、それでも諦めきれない若者が出てくる。またそれなりの集客力と実力を兼ね備えながらも、22歳となりJr.としての活動が出来なくなったとき、元Jr.たちを他の芸能プロダクションが見逃すことはあるまい。放出された元Jr.たちが、ジャニーズ事務所の新人発掘法や、育成メソッドなどのノウハウを他の芸能事務所に伝えてしまう危険性が高い。そうなってくると、ジャニーズ事務所がこれまでのように業界トップを守ることが出来るのだろうか。
コロナ禍でエンタメ業界全体が厳しいなか、アイドルだってそう甘くはない。
滝沢氏の苦悩はこれからも続く・・
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