インターネットが生活の基盤となっている昨今、誰でもいつでも必要な情報を入手できる。しかし「その情報が科学的に正しいのか」を見極める目を一人一人が身に付けるスキルが求められている。現在20代・30代の感染者の増加が問題となっており、この世代の新型コロナワクチンの接種率が上がらないと罹患者を抑えることが難しくなっている。
SNSで拡散されているのが「新型コロナワクチンを打つと不妊になる」というもの。これに対して6月20日に 河野太郎規制改革担当相が日本テレビ番組で新型コロナワクチン接種に関し、「ありとあらゆるワクチンが出ると、『打つと不妊になる』という話になるが、全部デマだ」と明言した。その上で「科学的にそういうことはないという説明をきちんとやっていかなければならない」と強調している。
5月23日のyahooニュースに「新型コロナは一過性の男性不妊の原因になるのか 回復後に精子が減少するという海外の報告」が掲載された。
この記事に「海外から、新型コロナから回復した男性の精子が減少するという報告が複数出ており注目されています。」という内容が書かれている。
・精巣組織から新型コロナウイルスが見つかった
・精子の形成障害が見られた
これらの結果から新型コロナウイルスは精液の中にいるだけではなく、精巣に感染し、精子の形成障害を起こすことがあるという。
精子数の減少は新型コロナウイルスに限ったものではなく、おたふくかぜやインフルエンザに罹患しても起きる現象。また記事もとの報告書は最大60日間という短期間の追跡調査に基づいたもの。今後の追跡調査が重要となる。
6月18日の発表によると、「ファイザーとモデルナ製ワクチン(mRNAタイプのワクチン)を接種しても健康な男性の場合は精子の数や質は低下しない」との研究結果を、世界で最も権威ある医学誌の一つ「ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル(JAMA)」で発表された。
この発表は、新型コロナワクチンを接種すると精子の数が減少するとの憶測がSNSを中心に拡散され、接種をためらう男性が多いことに対する米医学界からの回答だ。
この記事から新型コロナワクチンが精子に影響を与えないことが明らかになっている。
男性精子の数や質、ワクチン接種で低下せず 拡散憶測を否定 米医学誌
これらの結果からも20代・30代の接種率向上は罹患率を下げるだけでなく、生殖機能を守るためにも接種可能になったら早急に受けるほうが良いのではないだろうか。
参考
コロナウイルス感染で精子が一時的に減少する
http://www.cl-sacra.com/archives/7667
ワクチン不妊は「デマ」 河野担当相
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021062000177&g=pol
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