いよいよ本格的な冬到来!冷え性に悩んでいる方に役立つ予防と対策

健康


12月も半ばとなり、朝晩がかなり寒くなってきました。冬将軍はすぐそこまで来ています。毎年、手足が氷のように冷たくなる冷え性の根本的な原因は血行不良です。原因と対策を考え、この冬は暖かく過ごしましょう。

< 目 次 >
1 冷え性セルフチェック
2 冷え性の原因
3 冷え性の5つのタイプ
4 予防と対策
5 おわりに

1 冷え性セルフチェック

① 朝食を食べないことが多い。
② 入浴はシャワーで済ませることが多い。
③ きつめの下着をつけていることが多い。
④ 寝つき・寝起きが悪く、熟睡できない。
⑤ 食事の栄養バランスがとれていない。
⑥ 温かい飲み物より冷たい飲み物を飲むことが多い。
⑦ 入浴後は寝まきしか着ない。
⑧ デスクワークが多く運動不足だ。
⑨ 平熱が36℃未満である。
⑩ お腹を触ると冷たい。
3つで要注意、5つ以上だとあなたは立派な冷え性候補です。


2 冷え性の原因

女性の約7割が、男性でも約4割が冷え性であるとの調査結果がでています。人間は「恒温動物」で、体内の血流量を変化させたり発汗を促したりすることで、外気温にかかわらず体内の温度を一定に保つようにできています。寒さを感じるとその情報を脳に送り、血管を収縮させることで体表面に流れる血液量を減らし体内の熱を外へ逃がすことを防ぐとともに、体の筋肉を振るわせて熱を発生させます。これが「震え」の正体です。
この現象は体の持つ基本的な機能なので全ての人に起こりますが、中には冷やされる程度ではなく、手と足の先端が元々温まりにくく、慢性的に冷えているような感覚があるときに「冷え性」と呼ばれます。なので夏でも体が冷える、または体が冷たいと感じる症状も「冷え性」です。本来なら自然と働くはずの体温調節機能がうまく働かない状態であり、その原因は次のようなことが考えられています。
① 自律神経の乱れ(ストレスや不規則な生活など)
② 皮膚感覚の乱れ(体を締め付けるような下着や服での血行不良)
③ 血液循環の悪化(貧血・低血圧など)
④ 筋肉量が少ない(痩せすぎ等による筋肉からの発熱作用の低下)
⑤ ホルモンの乱れ(年齢やストレスによる心身のバランス不良)
⑥ その他(病気によるもの)
注意してもらいたいのは、様々な対策をしても改善が見られないときは⑥であることが考えられます。早めの受診をお勧めします。



3 冷え性の5つのタイプ

①下半身型
主に、腰から下の下半身が冷える。お尻やふくらはぎの筋肉のコリによる血行不良が原因。いわゆる「冷えのぼせ」の症状を起こすことも。加齢とともに起こりやすい。
②四肢末端型
食事の量が少ない、運動不足などの生活習慣によって交感神経が過剰に働き、手先足先の血管が収縮して起こる。10~20代の女性に多い。
③内臓型
主に交感神経の働きが弱いことが原因で起こる。手足は温かいが、下腹部や二の腕に冷えを感じたりする。お腹を下したりする症状を伴う。
④全身型
ストレスや生活習慣の悪化によって、基礎代謝の低下が原因となって起こる。ただし、甲状腺の病気などが潜んでいる可能性もあるので、医療機関で検査が必要。
⑤混合型
①から④の症状が複合的に現れる。様々な病気が潜んでいる可能性があるので、医療機関で検査が必要。

4 予防と対策

 手足の冷え(冷え性)の改善には、からだを温める食べ物を摂る、適度な運動をすることなどが大切です。特に血液の流れを促進する効果が期待できる「ビタミンE」や貧血予防になる鉄分の吸収を助ける「ビタミンC」が有効です。



①からだを温め、血行をよくする食事をとる
体を温める食べ物と冷やす食べ物はその食べ物が育った環境や季節をを見極める必要があります。
・寒い地域に育つ食べ物や地中に出来る根菜類は体を温めてくれます。また発酵食品も体の代謝を促す酵素が豊富に入っているのでおすすめです。
◎体を温める食材

ニンジン、カボチャ、カリフラワー、タマネギ、ネギ、レンコン、ゴボウ、しょうが、ジャガイモ、自然薯、鮭、マグロ、カツオ、サバ、納豆、キムチ、みそ、黒豆 など
・体を温める飲み物
<紅茶、プーアル茶、ウーロン茶>製造過程で発酵しているお茶です。
<タンポポ茶、タンポポコーヒー、ゴボウ茶>タンポポ茶やタンポポコーヒーはタンポポの根を使用したもの。ゴボウ茶を含め、地中で育ったものから作られた飲み物です。
<ココア、黒豆茶、赤ワイン>ポリフェノールの血管拡張作用により、血流を良くしてくれます。
<日本酒、紹興酒>製造過程で発酵しているため、体を温めます。(飲みすぎに注意しましょう)
<ショウガ湯、ショウガ紅茶>ショウガに含まれるショウガオールが体を温めます。

●体を冷やす食材
キュウリ、キャベツ、レタス、ナス、トマト、ほうれん草、小松菜、タケノコ、豆腐、梨、スイカ、メロン、パイナップル、バナナ、アサリ、白砂糖 など
※体を冷やす食材を食べるときは、体を温める食材と一緒に使うことで体を温める効果が期待できます。調理法も茹でる・蒸す・焼くなどの加熱調理をし、野菜を食べるときには生野菜サラダより熱を通すか鍋やスープにしましょう。
▲間違えやすい食品
寒い時に体を温めるため、コーヒーや緑茶を飲む人も多いと思いますが、暑い国で育つコーヒーや製造工程で発酵していない緑茶や抹茶は、体を冷やす飲み物です。

寒い時に飲むとさらに体を冷やしてしまいます。また砂糖は、原料の生育地域や精製方法によって体への作用が異なります。北海道で育つ甜菜(ビート・砂糖大根)から作られる甜菜糖は体を温めますが、沖縄など暑い地域で生育するサトウキビを原料とし、さらに精製された白砂糖は特に体を冷やします。

しかし同じくサトウキビからできている黒砂糖は、未精製でビタミンやミネラルが残っているため、体を冷やす作用は緩やかといわれています。

②生活習慣の改善
・入浴をシャワーで終わらせるのではなく、38~40度のぬるめの湯にリラックスしてじっくりつかり体を温めましょう。

・入浴をシャワーだけで済ませるなら、今話題のウルトラファインバブルがついたシャワーヘッドに交換して、温熱効果を高めるなどの対策をする。ウルトラファインバブルシャワーヘッド



・下半身を締め付けない下着で枚数を増やし厚めに着て、上半身は首周り以外、比較的薄着を着るようにする。

・規則正しい生活をして、十分な睡眠をとり、ストレスをためないようにしましょう。

③筋肉量のアップのために歩きましょう

1日30分以上連続して歩きましょう。足には全身の約7割の筋肉があるので、下半身を動かすことは筋肉量の増加と血流量の上昇が期待できます。適度な運動は自律神経の機能を高める効果があるので、歩く習慣をつけましょう。

5 おわりに

手足の冷えの裏には病気が潜んでいることあるので放置せず、予防や対策をしても改善が見られない場合は受診してください。これからますます寒くなるので、体に良い食事と生活改善を進め、健康的な体をつくりましょう。

参考:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/11_teashinohie/
参考:https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1143.html
参考:https://www.d-yutaka.co.jp/blog/health_and_beauty/1812cool-measures/
参考:https://www.cocokarafine.co.jp/oyakudachi/health/201611188.html

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