東京オリンピック女子やり投げ銀メダリストのマリア・アンドレイチェク(ポーランド)選手が、生後8か月の男の子ミロシュケくんの心臓手術をするために、自身のメダルをオークションに出品した話が話題となっている。
今月17日(現地時間)主要外信によると、アンドレイチェク選手は今月11日、ポーランドで生後8か月の男の子ミロシュケくんの心臓手術費が足りず、手術を受けられずにいるという。それを耳にした東京五輪陸上女子やり投げ2位の25歳、マリア・アンドレイチク(ポーランド)は、自身のSNSを通じて「私も手術費を集めるために助けたい」とし「子供の手術のために、私のオリンピック銀メダルをオークションに出品したい」と述べ、さらに一般にも寄付を呼び掛けたという。
アンドレイチェク選手が自身のメダルを寄付のためのオークションにかけたのは初めてではない。ことし5月にヨーロピアンカップで獲得した金メダルも心臓病を患う子供のために寄付している。この子は、6月に無事に手術を受け回復しているという。
マリア・アンドレイチェク選手も過去に重病を患い復活した経験を持つ。彼女は2018年に骨肉腫を患い手術を受けた。骨肉腫とは、骨を中心に非上皮性細胞由来の結合組織細胞に発生するがんのことで、骨の悪性腫瘍のうち、最も発症頻度が高い原発性骨腫瘍である。単一の病変ではなく、いくつもの亜型があり完治が難しい。50%が膝周辺に発生する。(wiki 骨肉腫)
「メダルの真の価値は、常に心の中にあります。メダルはただの物ですが、他の人にとって大きな価値を持つことができます。この銀メダルはクローゼットの中でほこりをかぶるのではなく、人の命を救うことができる――。だからこそ私は、病気の子どもたちを助けるためにこのメダルをオークションにかけることにしました」と話す。
Facebookのダイレクトメッセージ機能を用いて買い手を募った結果、8月17日に「メダルの買い手が決まりました」と、現地のコンビニ大手「Zabka」が落札したことを公表。手術費用として50万ズロチ(約1400万円)が寄付されたと知らせました。
Zabkaは公式Twitterに「オリンピアンの美しく気高い行為に胸を打たれ、この取り組みへ手を貸すことを決めました」と公式声明を掲載。また同企業の好意により、メダルはアンドレイチェク選手の手元へ残ることに。
アンドレイチェク選手はFacebookを通じ、「私にとってメダルは葛藤、信念、そして追い求めた夢の象徴。皆さんにとって私たちが一緒に守ろうと戦った命の象徴になれば」と感謝の気持ちを示した。さらに寄付を呼び掛けに応じた人々も多く、8月18日時点で寄付総額は130万ズロチ(日本円で約3628万円以上)を超えており、目標金額の9割を突破していると欧米メディアが報じている。
彼女の行動は多くの人々に感動と共感を生み、メダル以上の輝きを放っており、きっと彼女の気持ちはたくさんの人の心に響いた。
これからもマリア・アンドレイチェク選手に幸あれ!!
参考
【フォト特集】競売五輪メダルが手元に 温かいストーリーが話題
https://www.sankei.com/article/20210818-QTUFDAZHHZNGFOOO6LYTDYA74A/?outputType=theme_tokyo2020
東京五輪銀メダルをオークションに出品…ポーランド女子アスリート、なぜ?=韓国報道
https://news.yahoo.co.jp/articles/a99c84c30e4649e5dbc11c691aed605b6ec850a5
東京五輪の銀メダルをオークションへ!陸上選手の思いやりに感動
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd7d54486097993fd8064eaffa52567d5f6bf463
東京五輪銀メダルをオークション出品 陸上選手が異例の決断、理由は「病の子供」救済
https://the-ans.jp/tokyo-olympic/183340/
東京五輪メダリスト、病児のためメダルをオークションに 落札した企業の粋な計らいへ反響「見習うべきすばらしい行為」
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2108/17/news136.html#l_nkpolska001.jpg
コメント