名字や家紋は代々受け継がれ、その地域や地形、土地と深い繋がりがある。日本国内だけで10万種を超える数が存在していると考えられている。今でも地域ごとに多い名字があり、もしかするとあなたと繋がりがある土地を見つけるヒントになってくれるかも・・。
2014年12月に立命館大学などのチームが地域別に多い名字を並べて日本地図にした「日本人の名字マップ」を作成した。現在も同大学サイトに公開している。
日本人の名字マップ
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/asp/research/surname_map_in_japan.html
もともと2007年時点での住宅地図・電話帳などの資料を統合し、国内総世帯数の90%をカバーするという約4500万件の名字・地理データベースを作成した研究の一環として作成。ワードクラウドの手法で、地域ごとに色分けし、多い名字をローマ字で並べて日本地図を描いた。人口が多い名字ほど大きい字になっている。しかし文字で表しているため見えにくいという欠点があった。
それを改良したのが新しい「名字マップ」だ。
名字マップ
https://www.dmuchgis.com/myojimap/
新しい「名字マップ」は、電話帳や住宅地図に記載された表札名の約4000万件に上るデータを都道府県ごとに集計・地図化したものであり、絶対数だけでなく相対的な集積度を示す特化係数も表示することが可能。作成したのは立命館大学のチームであり、制作に協力したのが顧客データベースの管理やデータ製品提供を行うアクトン・ウインズ。
マップの色は「佐藤」さんの人数が多いほど濃くなっており、関東や東北地方に多く分布している傾向が確認できる。
「佐藤」さんは全国に64万4334人おり、全名字中第1位(1/15万7227)
1位は東京都
2位は北海道
3位は神奈川
1位が秋田県
2位が山形県
3位が宮城県
※東北勢が上位を占める
◎特化係数は人口当たりの名字が多い都道府県がランクインするため
特化係数とは
名字が都道府県ごとにどれほど特化しているかを表したもので、特化係数の最大値が100であれば全国的に均等に分布していることになる。
リクルーティングスタジオが運営している「名字由来 net」も面白い。名字の検索だけでなく、名字の基礎知識や由来、珍・レア名字なども紹介している。
名字由来 net
https://myoji-yurai.net/basicKnowledge.htm
またその地域に多い名前などの苗字発祥の地検索ができるのが「なまえさあち」だ。苗字の由来や全国分布、神社検索などもできる。お出かけのとき苗字のルーツを探るのも面白い。
なまえさあち
https://name.sijisuru.com/
やっと緊急事態宣言が解除され少しずつ変化の兆しが見えてきた。まだまだ当分は感染対策に万全を期す必要があるが、自分と同じ名前の人が多く住む土地を旅するのも良いのではないかと思う。
自分のルーツを探す旅に出かけてみませんか?
参考
あなたの名字はある? 「日本人の名字マップ」立命館大が公開
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1412/05/news126.html
「佐藤」「鈴木」「我那覇」などありとあらゆる名字の全国分布を調べることができる「名字マップ」レビュー
https://gigazine.net/news/20211004-myojimap/
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