脱毛症に悩む多くの人に朗報です!。
男女に限らず頭髪に悩みを抱えている人がいま増えている。その原因として有力なのが「自己免疫疾患」「アトピー性疾患」「精神的ストレス」「出産後の女性ホルモン値の変化」「遺伝」などだが、このほど理化学研究所などが周期的に「生え替わる」髪の再生技術開発に成功した。
理化学研究所などの研究チームが、これまで髪の生え替わるメカニズムはよく分かっていなかったが、毛包再生能力を維持したまま毛包幹細胞を生体外で100倍以上増幅する培養方法を確立。今後、人への臨床研究の準備もできていると、2月10日に発表した。
毛は根元の毛包(もうほう)という器官が作り、マウスは約3週間、人の毛髪は5~7年の周期で生え替わる。チームはこれまで、マウスの毛包から採取した毛のもとになる細胞を培養し、皮膚に移植することで新たな毛包を作り、毛を生やすという。今回の研究では、複数の種類からなる毛のもとになる細胞をそれぞれ個別に培養し、毛包の形成には皮膚の表面に近い部分の細胞が必須と突き止めた。培養時に与える栄養成分などを約220通り比較し、毛包を作る能力が最も長持ちする条件を解明。この条件で、これらの細胞を大量に培養し移植したところ、形成した毛包の約80%が3回以上、生え替わったという。
コロナ禍の影響で脱毛症患者に移植し安全性と効果を確かめる臨床研究する予定であったが、実施予定だったベンチャー企業が事業を停止したため、2月10日から協力企業や寄付金の募集を開始。辻孝チームリーダーは「一刻も早く実用化し、脱毛に悩む人たちの生活の質を向上させたい」と話しているという。
ヤフーなどにも「妊娠を機に脱毛症になってしまったので朗報!」や「命に関わらない病気は研究が進みにくい傾向にあると聞いて半ば諦めていました。できることなら、被験者として参加させていただきたいなぁ」など、歓迎するコメントが多数寄せられている。
理化学研究所
周期的な毛包再生を可能とする上皮性幹細胞の増幅と特定
https://www.riken.jp/press/2021/20210210_3/index.html
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