オミクロンは想定外のスピードでまん延します。今から備えることで家族に安心・安全を

健康

沖縄県・広島県内で急速に広まっているオミクロン株。
このスピードでまん延すると、1~2週間後には全国で1日数万人に達する可能性もある。この広がりを少しでも抑えることが、今後増えるであろう重症者や死者数を増やさない方法。そのために何に注意すれば良いかを今一度考えることと、軽傷者用の飲み薬が処方される人とされない人の違いを調べた。

不要不急の外出はしない!

あなたの心のどこかに「ちゃんとマスクや手指消毒、大人数での会食をしていない自分にはオミクロン株は関係ないよね~」と思っていないだろうか。
この新型コロナウイルスは、無味無臭(当然ですが)で潜伏期間は約3日発症前後の2日間が一番多く周りにウイルスをまき散らし他の人に感染させるという、とてもやっかいな性質を持っている。
マスクによって感染しにくくなるが、完全に防止するためには医療用のマスクを使わないとできない。



ワクチン接種に関し誤解している人がいる。ワクチン接種はウイルスの感染を防ぐのではなく、感染しても重症化させないためのもの。ワクチンを打たなかった場合は、ワクチン接種者に比べて2~3倍感染しやすくなるといわれている。では接種しない人がいるのはなぜだろうか。
個人的な思いで接種しない人もいる一方、アレルギー性の病気をもっていいる人は病気が発症する危険があり、接種を断念せざるをえない。そんな人が国内にたくさん住んでいるため、全員がワクチン接種を行うことは難しいのが現状。

テレビ報道では
2022年1月9日のネットニュースで沖縄・広島の感染者数激増について次のように報道している。
沖縄での報道





広島での報道

オミクロン株感染に備えて

沖縄では5日間でオミクロン株が15%から97%に急拡大している。これは全国的な傾向であり、さらにオミクロン株が日本国内で変異をしているという報道も出ている。
沖縄での感染報告では、約92%が無症状・軽症で、中等症が約8%。特徴的なのは、風邪に酷似した症状であり、デルタ株の時に多くの人に表れた「嗅覚・味覚異常」は2%程度しか出ていない。

今後自宅療養者が増える可能性が高く次の3つについて備えておいて欲しい。

① 最低3日分の食料を備蓄する。
通常の風邪症状の時のように、水分が多く柔らかい食べやすいものを準備する。
② 解熱剤やビタミン剤等の医療品
いつも使っているものがどれだかあるかをチェックし、不足分を買い足しておく。
③ 体温計
沖縄では72%の人に37.5度以上の発熱が見られた。日々の体温管理と保健所との連携のため常備する。



まん延で今後起こること

沖縄の現状で憂慮されているのが、医療従事者やその家族がオミクロンに感染し、医療に携われない状況になること。沖縄では300人以上もの医療従事者が、家族や本人が濃厚接触者の対象となり、医療現場に立つことができなくなっている。そのため、コロナ病床があるが医療従事者不足のため、入院させられない事態が発生した。
那覇市や中部地域の4医療機関では、人員不足のために一般や救急の診療制限をするケースが相次いでいる。現場では「どう穴を埋めればいいのか」「危機的だ」など、病院関係者からは悲鳴が漏れている状態。そのため沖縄県看護協会では看護師の復職のお願いを掲載している。もし沖縄在住で看護職免許を持っている方がいたら考えて貰いたい。



沖縄県看護協会HP
https://www.oki-kango.or.jp/entry.php?eid=56779
オミクロン株がまん延したら他の地域でも同様のお願いをすることが考えられる。


これは沖縄に限ったことではなく、これから全国で起こりうる問題であろう。
現在、内閣官房が「新型コロナウイルス感染症対策」のホームページを開設しており、一読されることをお勧めする。
【内閣官房】新型コロナウイルス感染症対策HP
https://corona.go.jp/

経口抗ウイルス薬(飲み薬)について

経口抗ウイルス薬とは、新型コロナウイルス感染症に投与する治療薬(飲み薬)のことで、令和3年12月24日に抗ウイルス薬「モルヌピラビル」(販売名:「ラゲブリオ」)が特例承認された。薬の輸入量や備蓄量が安定するまでもう少しかかるため、供給が安定するまでの間、国が買い上げ、治療を行う医療機関及び対応薬局に無償で提供している。
投与の対象は、

① 投与の時点で発症日から5日以内
② 18歳以上
③ 妊婦又は妊娠している可能性がない
④ 重症化リスクを持っている人

が対象となる。



重症化リスクとは次の通り。

① 61歳以上
② 活動性の癌(免疫抑制又は高い死亡率を伴わない癌は除く)
③ 慢性腎臓病
④ 慢性閉塞性肺疾患
⑤ 肥満(≧BMI30)
⑥ 重篤な心疾患(心不全、冠動脈疾患又は心筋症)
⑦ 糖尿病
⑧ ダウン症
⑨ 脳神経疾患(多発性硬化症、ハンチントン病、重症筋無力症等)
⑩ 肝硬変等の重度の肝臓疾患
⑪ 臓器移植後、骨髄移植、幹細胞移植後

経口抗ウイルス薬は、医師が処方箋を発行し薬局に直接送付することで処方されるもの。薬局によって在庫がない場合もある。個別の薬局への問合せはしないようにして欲しいとのことであった。

おわりに

オミクロン株のまん延は始まったばかり。これからの行動で広がり方は大きく異なる。一人一人の行動が重要であることを自覚して日々を過ごして欲しい。

参考
「どう穴を埋めれば」「危機的」 新型コロナで医療関係者の休職続発 現場から悲鳴
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/890720
沖縄で医療従事者の欠勤313人、「人手不足で医療崩壊」に現実味
https://www.asahi.com/articles/ASQ176SGBQ17TIPE00T.html
広島県HP まん延防止等重点措置適用決定をうけて県民・事業者の皆様への要請【R4.1.7会見】
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/2019-ncov/20220107.html
NHK 特設サイト 新型コロナウイルス
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
NHK 「飲み薬」の開発・承認・供給は
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/medicine/detail/internalmedicine.html
神奈川県HP 新型コロナウイルス感染症の経口抗ウイルス薬(飲み薬)について
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/medicine.html
滋賀県HP 新型コロナウイルス感染症の経口治療薬の調剤に対応する薬局について
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kenkouiryouhukushi/yakuzi/322373.html
厚生労働省HP ラゲブリオの医療機関及び薬局への配分について(通達)
https://www.mhlw.go.jp/content/000875186.pdf

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