大谷翔平の投打にわたる”二刀流”の活躍はアメリカでセンセーションを巻き起こしている。約100年ぶりにメジャーの歴史を変えたことで米国メジャーの”二刀流”に対する意識が変わったと言えよう。今後は“二刀流解禁”の新たな波が訪れるであろう。
アメリカでも大学野球までは投打に活躍している選手は少なくない。デーブ・ウィンフィールド、トッド・ヘルトン、マーク・コッツェイと言った元メジャーリーガたちは、大学時代は投手としても打者としても一流だ。ベーブ・ルース以降。投手・野手といった専門性が重視され、大谷が活躍するまで”二刀流”には懐疑的(否定的?)であった。そのため泣く泣く選手たちはどちらかを選ばなくてはならず、諦めさせられてきた歴史がある。もし彼らに”二刀流”のチャンスが与えられてきたなら。多くの選手がチャレンジしてきたであろう。
来年は少なくとももう一人の”二刀流”選手が誕生するであろう。それはレッドソックスのアレックス・バードゥーゴ外野手(25)で10月8日に今オフから二刀流を目指し投球練習を始めることを宣言したからだ。
彼は2014年にアリゾナ州の高校からドラフト2巡目でドジャースに指名されプロ入りしたバードゥーゴは、高校時代に最速97マイル(約156キロ)を出し、3年生のときには65回を投げ130奪三振、防御率1・29をマークしたという。彼は今年5年目の外野手で、初めてフルシーズンをメジャーで過ごした。今季の成績は打率2割8分9厘、13本塁打、63打点をマークしている。
「100%、やるつもり。来年できるかどうかはわからないが、2023年までには、絶対にやってみたい。大谷のような先発ではなく、点差が開いた試合とか、中継ぎが必要な時にチームを助けることができれば」と意欲を語っている。
レッドソックスのコーラ監督は「それよりも来年のスプリングトレーニングに向けて体調を整えて欲しい」とより慎重な口ぶり。それでもバードゥーゴは「まだ先は長いけど、1年間は遠投などで腕を鍛え、大差がついたゲームで何戦か投げさせて欲しい。僕の投げる球が空振りが取れるくらいよければ、そのまま投げてもいいじゃないか」と新たな挑戦に意欲的だ。
米国大リーグにも大谷以外に”二刀流”の選手が存在する。それはレッズの右腕マイケル・ロレンゼン(29)で救援投手と外野手をしている。今季はけがもあり27試合の登板、打者としては1打席の出場にとどまったためメディアにはほとんど取り上げられることはなかった。
大谷のアメージングな影響は米国の野球界に激震を起こした。今後は”二刀流”に挑む選手が増えることだろう。
参考
米国ではプロ入り後に「二刀流を諦めた」選手たちがいたが…「オオタニが成功すれば」
https://full-count.jp/2018/04/24/post123523/
レッドソックスのA・バードゥーゴ外野手が2023年の二刀流挑戦を宣言
https://news.yahoo.co.jp/articles/d33e098b9973539bc5c8edc9fa7b6a9d25bc76cb
Rソックスのバードゥーゴが次の大谷翔平目指す 今オフから投球練習開始
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202110090000088.html
Rソックス外野手バードゥーゴが二刀流挑戦表明「大谷のような先発ではなくリリーフとして」
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2021/10/09/kiji/20211009s00001007199000c.html
wiki 大谷翔平
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E7%BF%94%E5%B9%B3
wiki アレックス・ベルドゥーゴ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%B4
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