「もったいない…」と思いつつも、賞味期限切れ(これはまだまだ食べられる!)や消費期限切れ(すぐには悪くならないので1~2ヶ月程度なら食べられるかも)の食品を廃棄しています。その量は平成29年度の食品廃棄物等は約2550万トン、このうち食品ロスにあたるのは約612万トンと推計されている。(環境省)
そんな中、捨てられるはずだったパンからビールをつくる取り組みを、シンガポールを拠点とするフードテクノロジー企業・CRUSTグループの株式会社CRUST JAPANが行っている。
それが「CRUST PILSNER」プロジェクトで、食べられるにも関わらず、廃棄予定にあった“フードロスパン”と日本アルプスの天然水を原料に、ピルスナータイプのクラフトビールを作るというもの。日本初上陸となったこのプロジェクトは、クラウドファンディングサイト「Makuake」で3月4日から目標金額40万円で先行販売を開始。4月3日現在、約27万円の支援を受けて販売となった。
CRUSTグループでは「2030年までに世界の食品ロスを1%削減する」という目標を掲げており、このプロジェクトも「美味しいだけではなく、飲む事でSDGsへの貢献にも繋がる」活動を行うという。
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パンのアップサイクル(新たに原材料として活用)の際に主に使っているのは、サンドイッチや食パンなどから廃棄されるパンの「皮(クラスト)」の部分で、これが社名となっている。酵母と麦芽で発酵させる際に糖分を抽出しやすいよう、パンの「皮」を小さくカットし、適切な温度管理、水分量、発酵時間のコントロールをしている。
CRUST独自のレシピ、配合、技術を用いることで、従来のビール原料のうち、パンや米などで最大50%まで置き換えるという。置き換えすることで、すでに流通している食品のロスを減らすことができることとなり、二酸化炭素の排出量を減らせる。現在はバターやクリームを含まないパンを原料として使用しているが、今後は天ぷらやホットケーキ、クッキーなどに使用できるパンケーキミックスの粉などの、他の原材料が含まれていても製造が出来るよう研究中だ。
2021年2月時点で、すでに150kg以上のパンを削減しており、これは3450kg以上の温室効果ガスを削減したことになるという。
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今後CRUST JAPANでは、オレンジの皮やパイナップルの皮、マッシュルームの茎などを使った健康飲料「CROP」も4~5月に発売予定だという。
SDGsを私たち自身の問題として捉え、行動することにより、未来の環境が少しでも良くなることを願っています。
Makuake
参考:
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