オミクロン株に特化したワクチンが治験入り オミクロン株の発症までの潜伏期間や症状が分かってきた

生活

米バイオ医薬品企業モデルナのバンセルCEO(最高経営責任者)は1月17日に、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に特化したワクチンの治験に入り、3月ごろには治験データの共有ができる見通しを示した。また 塩野義製薬も1月17日に、開発中の新型コロナウイルスのワクチンの最終臨床試験(治験)を国内で始めたことを発表。この中でオミクロン株に効くようにするための製法の検討も進めると話している。


オミクロン株に特化したワクチン


以前より噂されていた「オミクロン株に特化したワクチン」の治験が始まる。
バンセル氏はWEF(世界経済フォーラム)主催のオンライン会合に参加し、今後数週間で治験に入ることを正式に語った。これまでオミクロン株に対応したワクチンを米製薬大手ファイザーが「3月に準備が整う」と明らかにしており、これでモデルナが追いついた形となった。さらに新型コロナとインフルエンザの混合ワクチンが、早ければ2023年秋にも一部の国に供給されることも語った。

塩野義製薬のワクチン


いよいよ国産の新型コロナウイルスのワクチンが始動する。1月17日に最終段階の臨床試験(治験)が国内で開始されることが発表された。昨年末にベトナムで始めた最終治験と違う方法で行ため、早く結果を出せる。3月までに厚生労働省に承認申請を行い、承認され次第、販売を開始する。



国内での最終治験では、18歳以上の男女1000人を対象に、アストラゼネカ製ワクチン接種時と比較して、血液中の中和抗体の量を調べる。すでに先月から東南アジア全体で5万人の接種を実施し、プラセボ(偽薬)と比較して、効果がどれくらいあったかを調べている。
また米ファイザーなど他社製ワクチンを2回接種した人が、3回目の追加接種に塩野義製ワクチンを使えるかどうかを調べる治験も進めている。後発のワクチンのため、感染拡大中のオミクロン株に効果がある製法の検討も進める。
国内では現在、米ファイザー、米モデルナ、英アストラゼネカのワクチンが承認され、米ジョンソン・エンド・ジョンソン、武田薬品工業(米ノババックスから技術移管)が承認申請中。第一三共とKMバイオロジクスが3月までの最終治験入りを予定している。

政府の動き

新型コロナウイルス対策で、政府は、首都圏の1都3県や東海3県など合わせて13都県にまん延防止等重点措置を適用することを1月19日、政府の分科会に諮る方針を固めた。方針どおり決まれば、沖縄や広島などと合わせて重点措置適用地域は16都県に拡大される。適用の期間は、今月21日から来月13日までとする方針。



さらにワクチンの接種証明かPCR検査などによる陰性証明を確認して行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」について、「当面、一時的に停止することを原則としつつ、知事の判断で引き続き適用することも可能とする。また、先般追加した対象者全員の検査による制限緩和は継続する」と述べている。
現在は対象外になっている大阪など関西圏への対応についても、各府県から「まん延防止等重点措置の要請」があれば、政府として手続きを行っていくと示唆した。

新型コロナ分科会による新たな指標

政府の新型コロナ分科会は、「医療のひっ迫の度合い」をより重視して5段階のレベルに分けて対策を行うとする新たな考え方を示しています。

レベル0
【状況】感染者なし
【対策】日常生活の回復可能でワクチン・基本的対策
レベル1
【状況】感染者がいても安定して医療対応
【対策】日常生活の回復可能でワクチン・基本的対策
レベル2
【状況】感染者増加傾向、病床増で適切に対応
【対策】保健所の体制強化・病床確保を段階的に
レベル3
【状況】一般医療の相当な制限、従来のステージ「Ⅲ」「Ⅳ」
【対策】大都市で緊急事態宣言、飲食店・イベント制限
レベル4
【状況】一般医療大きく制限も、コロナ医療対応できず
【対策】地域を越えた病床調整、「災害医療」の対応




現在はほとんどの地域が「レベル1」または「レベル2」となっているが、今後の感染状況によっては、レベルが引き上げられ、生活にさらなる影響が出る可能性がある。
NHK 特設サイト 新型コロナウイルス
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/

オミクロン株で分かっていること

これまで何度かブログで新型コロナウイルスについて取り上げてきた。興味のある方は他のブログも参考にして欲しい。
【新たに分かってきたこと】

① オミクロン株の潜伏期間は2~3日
② 症状は高熱や喉の痛みが中心
③ 高熱が出ても2日程度で下がるケースが多い
④ 強い喉の痛みが3日程度続く
⑤ 咳が4~5日続くことが多い
⑥ 嗅覚・味覚障害はほとんど発症しない
⑦ 10代から30代の罹患率が60%以上

今後の動向に注目していきたい。

参考
変異株ワクチン、近く治験 3月にデータ提出へ―米モデルナ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022011800132&g=int
オミクロン株の発症までの潜伏期間は平均2.8日 咳や高熱続く期間は…福井県が分析
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1475694
「のどの痛みが多い」「嗅覚・味覚の異常は少ない」 新型コロナ オミクロン株の症状の特徴は?
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220115-00277455
塩野義の新型コロナワクチン、国内でも最終治験入り
https://www.asahi.com/articles/ASQ1K6J6RQ1KPLFA004.html
政府 「まん延防止措置」13都県に適用へ 今月21日から来月13日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220118/k10013437521000.html

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