血管の老化は年齢だけでは判断できない。血管の老化は加齢だけでなく、生活習慣の乱れによっても進行し、50代以降は急速に進む。
京都府立医科大の実験で、老化した血管は、若い血管に比べて800倍も新型コロナに感染しやすいことがわかったという。
食の欧米化とファストフードなどによる高脂質や塩分高めの食品を摂取することが多くなった。
不適切な食生活や運動不足、ストレス過多な生活は、血管を傷つけやすく、血液の質も低下させる。血管は身体に必要な酸素や栄養素を運ぶ役割を果たしているが、現代の食生活は血管内にコレステロールを溜めやすく、心筋梗塞や脳梗塞、動脈硬化のリスクを高めている。
このような乱れた生活を送っていると30代から血管が老化し動脈硬化が進行すると言われている。
若い血管と比較して老化した血管はウイルスが進入しやすい。
京都府立医科大学の池田宏二教授らの研究グループが、老化した血管は、若い血管に比べて800倍も新型コロナに感染しやすいことを突き止め、研究成果を7月25日に英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載した。
研究チームは、ヒトの若い血管内皮細胞と、老化した細胞に同じ分量のウイルスを付着させたが、感染から6時間後に比較したところ、老化した細胞には若い細胞の約800倍ものウイルスが侵入していたという。
「なぜ老化した細胞にウイルスが侵入しやすいのか」というメカニズムはよく分かっていないという。
血管が老化している場合、若いヒトでも感染しやすくなる。年齢に関係なく糖尿病の患者さんやコレステロール値が高い人はコロナ感染リスクがあることを示している。
健康を保ち、コロナ感染リスクを下げるためにも、次の5点に注意しよう。
②血圧が高い場合も血管を傷つけやすい。年齢を重ねると血管も硬くなり弾力性が失われてくる。硬くなった血管に血圧が高まると亀裂が入りやすくなる。そして傷ついた亀裂を修復するために血栓やプラークが付着する。すると血管内の血液の通り道が狭くなることで、更なる血圧上昇がおこる。
家庭や病院にある血圧測定器ではかった場合、130mmHG以上だと高血圧の疑いがある。
③血糖値が高くなると血管を脆くさせ、詰まらせやすくなる。血液検査で、HbA1cの値が6.5％以上ある場合は要注意。
④タバコやお酒は血管を収縮させ血圧を上昇させる効果がある。なるべく控えるようにすることが重要。
⑤塩分のとりすぎは、血圧を上げ、血管を硬くする。厚生労働省が出している「日本人の食事摂取基準2020年版」には、男性7.5g未満、女性6.5g未満としているが、日本高血圧学会では1日6g未満、WHO(世界保険機関)では１日5g未満を推奨している。最近のコンビニ弁当などには塩分量やカロリーが表示されているので、自分が食べている量を調べてみると良い。
神戸市はホームページで具体的な食品の塩分量と改善方法を示しているので、一読されることを勧める。
【神戸市役所】塩分の適量
日々の健康に気をつけてコロナに感染しない生活をしよう。
参考
血管の老化でコロナ感染リスクが800倍に！ 京都府立医科大が衝撃結果を発表
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef09539e9ff5c4ae92cdcd97e6071a18a0f20455
老化でコロナ感染800倍に、京都府立医大が「血管内皮細胞」侵入解明
https://newswitch.jp/p/33156
血管が硬くなるメカニズムがついに判明？
https://sb.kampo-media.com/ab/gsn_dmya_01?gclid=CjwKCAjwi8iXBhBeEiwAKbUofcIFbaSmsYtGUU4s2SQw7m31t3IFAx5FmTK5ahvtxQqAwq-fUIZ-3hoCGzEQAvD_BwE
血管年齢チェック表つき！血管を若返らせ動脈硬化を予防する方法
https://www.yomeishu.co.jp/health/3757/
「血管は何歳になっても若返る」ってホント？
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO38793040R11C18A2000000?page=2
見た目年齢にも大きく影響する、血管を若返えらせる秘策は？
https://www.angfa.jp/karada-aging/practice/rejuvenate/
1日の塩分摂取量と減塩の目安は？【2022年最新版】
https://www.muen-genen.com/html/page18.html
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