酷暑の夏にシャツイン(タックイン)は体感温度を4度以上上げる いまは暑さ対策を優先しよう

健康

今年は酷暑の夏が続いている。ネッククーラーやハンディーファンなどが発売され、体温を簡単に下げられるグッズの売れ行きが絶好調だが、服装の色やシャツの着こなしで、かなり体感温度を下げることができる。

シャツイン(タックイン)とシャツアウトで4度もの差が

2018年9月に前橋市内の中学校教員が、シャツイン(タックイン)とシャツアウトでどのくらい体感温度が変化するかを調べた。実証したのは前橋市内の中学校で理科を担当する富田尚道教諭(61)。
6~7月、シャツインとシャツアウトの生徒2人ずつで運動した後にサーモグラフィーカメラで撮影して比較した。



運動の2分後、アウトの生徒の上半身部分のほとんどが体温27~31度で、インの生徒よりも4度前後低かったという。この結果から、シャツインだと熱がたまりやすく、シャツアウトは風通しが良いため、熱を逃がしやすくなると考えられるとの結果がでたという。

ヒップホップ系ファッションは夏にGood!?

ヒップホップ系ファッションは、DJやラップなどのヒップホップ文化から生まれたファッションジャンルで、1960年代頃生まれた文化。時代や地域によってスタイルは異なるがヒップホップ系ファッションの魅力は、「男らしさ」と「カッコよさ」。

ややオーバーサイズの服をシャツアウト、90年代を意識した太いパンツや現代的な細いパンツなどの組み合わせで、スタイリッシュ&都会的なイメージも最近は増加している。
ファッションに気を遣うメンズは、ヒップホップ系のオーバーサイズの服は風通しがよく、酷暑の夏にはピッタリかもしれない。

シャツの色の差で表面温度は20度も違う

国立環境研究所が熱中症予防に効果的な服の色について調査している。実験では、夏の炎天下、同じ素材で色違いのポロシャツ9色(赤、白、青、深緑、グレー、黒、紫、黄色、緑)を並べ、表面温度がどう違うかについて調べた。

サーモグラフィーで表面温度を測ったところ次のような結果となった。



条件【風がほとんどない、気温約30℃、5分間】

①低い(気温と同じ30度)
「白」「黄色」
②少し高い
「グレー」「赤」
③高い
「紫」「青」「緑」
④最も高い(50度を超えた)
「深緑」「黒」




結果から

①「白」や「黄色」は、光を反射して熱を持ちにくい。
②「赤」は比較的光を反射するため、意外と熱くならない。
③「緑」は光を吸収するため、熱くなりやすい。
④「黒」や「深緑」は、太陽の光を吸収して熱くなる。
⑤紫外線を避けるには「濃い色」が良いが、「熱中症予防」の観点からは、「緑」より「赤」が良い。

昼間に外出するならば、「白」「黄色」や「グレー」「赤」などの色が良いと思われる。

マスクをつけるだけでも体感温度は上がっている。着こなしやシャツの色などの工夫で、快適な夏に近づけられたらと思う。
参考
運動着の裾、出してもいい? 暑さ対策、理科教諭が実証
https://www.asahi.com/articles/ASL9444FXL94UBQU00C.html
シャツインのメンズコーデ|おしゃれな着こなしをマスター
https://voi.0101.co.jp/voi/content/01/sp/topics/column/column_060.html
熱中症予防に効果的な服の色は?表面温度は20℃の差
https://weathernews.jp/s/topics/202108/050255/
ヒップホップ系ファッションの旬な着こなし方はこれ!コーデテクニックを詳しく解説
https://www.joker-ev.jp/f/article-hiphop

コメント

タイトルとURLをコピーしました