大谷翔平が緊急降板も12勝目! MVPを獲得するのは大谷?ジャッジ?

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MLBの2022年シーズンも残すところ1ヶ月弱。各賞の選考も気にかかるところだが、何といっても大谷翔平が2年連続のMVPが取れるのか。去年と違いア・リーグのMVP争いは混迷を極めており、シーズン開幕から異次元の本塁打を量産し、年間60本塁打を目前に控えたヤンキースのアーロン・ジャッジ選手とのデッドヒートが繰り広げられている。

緊急降板も12勝目

9月10日(日本時間11日)、敵地・ヒューストンのミニッツメイドパークで、アストロズと戦い、12勝目を勝ち取った。この日大谷翔平投手は「3番投手兼DH」で先発出場。5回79球を投げ、6安打1失点に抑え12勝目を手にした。しかし6回は投球練習中に右手中指のマメを潰してしまい、緊急降板となった。

シーズン規定投球回(162イニング)まであと21イニング、三振も7個奪い200奪三振まであと12と迫っている。バットの方は9回に代打を送られ4打数無安打だった。




この降板について大谷は「4回頃から違和感を感じていた」と話し、「深刻になる前に代わったという感じですね」と強調。「次に響く前に降りたという感じですね。深いところで、別に破れているとかではなくて、多分次行っていたら、もうちょっと次の登板に響くような感じになったのかなと思いますけど、そうなる前にやめたという感じです」と次回登板への影響は最小限であると話している。

魔球と称される新球ツーシームが101マイルを記録

この試合で大谷は2回に、魔球・シンカーと表現されるツーシームで101マイル(約162.6キロ)を記録した。
大谷は5-1で迎えた2回2死無走者、右打者ペーニャに対する4球目にこの球を投げた。思い切り腕を振って投げた速球は膝元に食い込むように変化しながら落ちていく。惜しくもボールとなったが、球速は101マイル(約162.6キロ)。



この日は要所でツーシームを使っており、右打者から逃げていくスライダーとのコンビネーションでアストロズ打線を翻弄した。これに対しアストロズファンは「投球禁止にすべき」「101マイルは普通そんな動きしない」と衝撃が走っているという。

さらに米野球ファンの間には「これでもジャッジをMVPに選ぶのか?」「人間じゃない」「2か月前はシンカーを投げていなかった」「数週間前に覚えたばかりだろ?」「彼はまだ進化している」と衝撃が走っている様子だ。もはや直球より速い球速を記録し始めた“魔球”。大谷の好投を支えている。

史上稀に見る混戦のア・リーグMVP争奪戦

ア・リーグのMVP争いが混迷を極めている。MLBの2022年シーズンも残すところ1ヶ月を切っているが、大谷の活躍とアーロン・ジャッジの本塁打量産でMVPの行方は最後まで分からない状況だ。
今年のアーロン・ジャッジは、シーズン開幕から異次元レベルで本塁打を量産し、2001年以来となる年間60本塁打達成を目前にしている。



それに対し大谷翔平投手は、ベーブ・ルース以来104年ぶりにメジャーリーグで「二桁勝利&二桁本塁打」を達成。その後も記録を伸ばし続けている。
大谷がMVPを獲得するのに重要になってくるのが「記録」の達成状況だ。既に「二桁勝利&二桁本塁打」は達成しているが、ジャッジの55本塁打の上を行くには物足りない。MVP争いを制する「記録」には「WAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価し、平均的な選手より勝利数をどれだけ上積みしたかを示す数値)」で、どこまで詰め寄れるかがカギとなる。

米データサイト「ベースボール・リファレンス」によると現在、ジャッジがトップの8・4で、大谷は2位の7・9でありほとんど差がない。

このほかに達成可能な記録
①打点
9月9日(日本時間)まで86打点を記録している。現在のペースでシーズン終了まで行けば101打点となる予定だ。
②本塁打
現在33号を放ち、シーズン39本ペース。8月以降35試合で11本塁打と調子を上げており、このハイペースで残り25試合も続けられれば40本塁打に達する。
40本塁打は、メジャーでもなかなか達成できない難しい記録だ。アーロン・ジャッジでも、現在55本塁打とリーグ記録を更新するペースだが、2年連続40本塁打は達成したことがない。さらにチームメイトで通算342本塁打のマイク・トラウトも年間40本塁打を達成したのは2015年と2019年の2度のみだ。
③三塁打王
今季の三塁打は現在6本で、トップのアメド・ロサリオ(ガーディアンズ)、ホルヘ・マテオ(オリオールズ)に次ぐ3位タイで1本差につけている。
④投手成績
投手としては昨季、規定投球回数に達しなかったこともあり、リーグトップはなかったが、昨季19位だった奪三振数は今季はここまで5位の181。
奪三振率は、現時点で規定投球回数に満たないが、11・98と高く、のこり21イニングの規定を満たせば、1位に躍り出る数字だ。


MVPを争う二人だがチームにどれだけ貢献しているかも判断されることだろう。前人未踏の領域に踏み込んでいる二刀流の希少性をどれだけ評価してもらえるかも重要かもしれない。
参考
大谷翔平、緊急降板も12勝目!5回6安打1失点 打は4の0 エンゼルス連敗止める/詳細
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202209110000068.html
大谷翔平、緊急降板も軽症強調「深刻になる前に代わった」5回1失点で12勝目、米公式戦最速163キロ
https://hochi.news/articles/20220911-OHT1T51076.html?page=1
大谷翔平、直球より速くなった“163km超高速シンカー”に米衝撃「普通そんな動きしない」
https://the-ans.jp/news/265822/
大谷翔平、直球より速くなった“163km超高速シンカー”に米衝撃「普通そんな動きしない」
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/ans/sports/ans-265822?utm_source=dnews&utm_medium=topnews&utm_campaign=contentsmatch6
大谷翔平が33号 MVPへジャッジと白熱WAR争い
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1d6110644141c341428669b639040b1326819cc
大谷翔平、「2年連続」で狙うのはMVPだけじゃない…歴史的な活躍彩る記録
https://www.yomiuri.co.jp/sports/mlb/20220908-OYT1T50264/
大谷翔平が33号 MVPへジャッジと白熱WAR争い
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1d6110644141c341428669b639040b1326819cc

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