世界で広がる変異株!アメリカと日本の子どもへの感染力や重症化リスクは?

健康

新型コロナウイルスのまん延が止まらない。昨年は「緊急事態宣言」を受け一時期は街からほとんど人が居なくなったが、今年の人流減少は20~30%止まり。ワクチンの接種も進んでおらず、後は一人一人の意識を変えることでしか防ぐ手立てがない。昨年の合い言葉は「3密」、今年は「1密」変異株の恐ろしさを認識し、子ども達を守るために出来ることを考えていきた。

世界で広がる変異株

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数は、28カ国で依然として増加している。これまでに少なくとも1億6059万5000人の感染が報告され、347万5000人の死亡が確認されている。(2021年5月14日12時現在)
地図とグラフで見る新型コロナウイルス感染の現状



特にインドは、変異株による爆発的な感染が広がっており、直近7日間の平均値で1日あたり37万5179人、1日あたりの死者数は4,021人にものぼり、火葬場に持ち込めない遺体は野原で焼かれ、遺体を火葬できない場合は聖なるガンジス川に沈めているため、下流の街に漂着しているという。インドで感染が広まった原因にコロナ疲れによる気の緩みやお祭り、選挙で多数の人々が集まったことが原因とされている。

都内新規感染の6割が30代以下!

5月の連休中に行われた成人式の後の飲み会でクラスターが発生するなど、食事や飲酒の場を介した感染や、自粛疲れ等で若い世代の感染が広がりつつあるという。
2021年05月13日の東京都内では、新規感染者に占める30歳代以下の割合は、今年1月下旬~3月は50%未満だったが、4月に入ると50%を超え、同13~19日には59%に増加。5月も高止まりが続いているという。

国島広之・聖マリアンナ医科大教授(感染症学)によると、変異ウイルス流行後の4~5月は同病院でも重症患者の平均年齢が下がっているといい、「若い世代でも重症化する恐れがある。人と会う機会を減らし、屋外であっても油断せず、人と会話をする場合はマスクを外さないでほしい」と呼びかけている。

アメリカでは子どもの重症化が進む

2021年5月12日、アメリカの10代前半までの子どもの新規感染者数割合が65歳以上を逆転し、コロナ感染に関連する希少な炎症性疾患などを引き起こしている恐れあるという研究結果が発表された。新型コロナウイルスの変異株が子どものコロナ感染症(COVID19)重症化につながっているのかどうか、小児科の研究者は調査している。



米疾病対策センター(CDC)によると、米国では4月上旬までの時点で10代前半までの子どもの新規感染者数の割合は65歳以上を逆転し始め、最新のCDCデータでもこの傾向が続いていることが示唆された。新型コロナによる入院件数でも子どもは18歳以上ほど減少していないという。CDCが資金拠出する研究を率いるボストン小児病院の救命救急専門医エイドリアン・ランドルフ氏は「大きな懸念は、子ども人口全体が保護されないままとなっていることだ」と指摘した。ランドルフ氏が懸念しているのは、小児多系統炎症性症候群(MISーC)と呼ばれる希少疾患で、CDCによると、MISーCは新型コロナ感染から約1カ月後に発症することが多く、まれに死亡する場合もある。症状は腹痛から下痢、目の充血などさまざまで、大半の患者は1-14歳。心臓や肺、脳、胃腸など多臓器で炎症が起こす怖い病気だ。ランドルフ氏によると、新型コロナで重症化する子どもは成人と同様に基礎疾患を抱えている場合が多いが、MISーC患者は健康で新型コロナの症状が出ない傾向がある。研究では子どもへのワクチン効果も調べるという。
原題:Doctors Watch Warily as Severe Covid Infections Target Kids(抜粋)
(c)2021 Bloomberg L.P.

日本では若年層の重症化が見られないというが・・

今のところ日本では、15歳未満の子どもについては従来のものと比較して広がりやすい訳ではないと、感染症の専門家が文部科学省が実施したインタビューで答えている。

子供たちの感染状況と学校の感染対策(インタビュー)
また2021年3月23日に日本小児科学会予防接種・感染対策委員会も「子どもと新型コロナウイルスの変異株の感染について」と題し発表しているが、「変異株が子どもに感染した場合、既存株と異なる経過を示すことはないと報告されています」と述べている。
子どもと新型コロナウイルスの変異株の感染について(日本小児科学会)


北海道・広島・岡山も緊急事態宣言へ、政府案を分科会で変更

2021年5月14日7時時点では、群馬、石川、岡山、広島、熊本の5県に「まん延防止等重点措置」の適用を追加した。しかしその2時間後の9時過ぎには、北海道、岡山、広島の3道県に新たに緊急事態宣言を発令。岡山、広島の2県は連日感染拡大をしている状況なら初めから「緊急事態宣言」の発出をすべきでは無かっただろうか。またワクチン接種率においても日本は先進国中、最下位の1.1%。

政府の対応が後手後手に回っているように見えて不安を感じる。現在確実に感染は広がっている。

人々がもう一度昨年の事を思い出し、2週間人との接触を抑えるしか「まん延」を防ぐ手立てはない。我々も今の生活を見直すとともに、政府は国民目線で素早い対応をお願いしたい。

参考
子供の新型コロナ重症化、変異株が新たな形で影響か-研究者が注視
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b62f225f0a9fcd311f2372b2729722cd08796b1
都内新規感染の6割が30代以下…「若い世代でも重症化の恐れ」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210513-OYT1T50083/
子どもと新型コロナウイルスの変異株の感染について(日本小児科学会)
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=93
ワクチン接種人数日本
https://www.google.com/search?client=firefox-b-d&q=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E6%8E%A5%E7%A8%AE%E4%BA%BA%E6%95%B0%E6%97%A5%E6%9C%AC

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