王貞治氏も称賛する村上宗隆は今シーズン最高の本塁打バッター 今後の動向はいかに

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史上最年少の三冠王を目指して驀進中のヤクルト・村上宗隆内野手。その神がかり的な活躍で史上最年少で50号本塁打到達、王貞治(巨人)氏に並ぶシーズン最多55本塁打を打ち、今なお増産中だ。

本塁打の日本記録はバレンティン選手の60号だか、すでに射程圏内。来季以降も活躍すると思われるため、メジャーのスカウトも水面下で動き始めている。

王貞治氏も称賛する村上宗隆内野手の凄さ

いまの村上は神がかっている。プロになってまだ5年。今季は打率も3割台に乗せてベストテンの2位まで上昇し、いま最も三冠王に近い。22歳の若さで2年連続の20号一番乗りは、セ・リーグの最年少記録を塗り替え、交流戦ではMVPを獲得。彼の活躍もありチームは首位を独走している。



この活躍にソフトバンク王貞治球団会長兼特別チームアドバイザーは、「まだ5年目でしょ。5年目で他の選手を圧倒的に引き離して、チームの勝利にも貢献しているし、ファンの人の気持ちの中に強烈さを植え付けているというか、見せつけているというかね。5年目であれだけの強烈なことをやれるっていうのがすごいと思いますよ」と、プロ5年目の若き大砲の偉業を大絶賛した。




彼の凄さの一つに、ホームランを広角に打てること。普通のホームランバッターは、打球の方向が一定のことが多いが、村上の場合、打球の方向に逆らわず、右翼、中堅、左翼と打つことができる。そのため高い打率が残せる。また好不調の波が大きくないことも彼の強みだろう。

メジャー関係者の中で「ムラカミ」の名は知れ渡っており、一部のメディアではいまメジャーに挑戦すれば「3年3000万ドル(約40億円)」相当ではないかと予想されている。

メジャーへの壁は高い?!

いま一番活躍している時期だが、メジャーへの挑戦にはハードルがまだまだ高い。
現行のFA制度にあって、海外のFA権を取得するには、年間145日の一軍登録を取得したうえで9年とある。プロ1年目は権利を取得していない村上の場合は、今後最短で28年にフリーとなる計算だ。あと6年、28歳の年となる。どうしても早急にメジャーに行くことも可能なのが、ポスティングシステムによる移籍。ただこれには大きなハンデが付く。



MLBでは労使協定により、25歳未満の海外選手はアマチュア選手と同様の契約しか許されていない。この規定のため、大谷もエンゼルス入りした時に23歳だったため、マイナー契約からのスタートを強いられた。契約金は231万5000ドル(約2億6000万円)に抑制され、年俸も調停の権利を得る3年目までは最低保障の5000~6000万円程度にとどまった。
これを村上自身がどう判断するか。
昨年は村上の活躍もあり、チームを日本一に押し上げてシーズンのMVPに輝いた。今季もここまでの働きは申し分ない。

メジャーから日本球界に復帰した田中将大選手や柳田悠岐選手は6億円以上の年俸を貰っているが、村上もこのペースで活躍を続ければ、2年後には球団最高年俸でもあり、日本球界最高年俸の6億円程度に達するのではないか。
NPBはこれまで、選手が日本一などで十分に球団に貢献したと認められれば、ポスティングでメジャー移籍を容認する“不文律”が存在してきたという。事実、ダルビッシュ有投手(パドレス)、田中将大投手(楽天)、大谷翔平(エンゼルス)らはその最たる例といえよう。



移籍問題は球団としても悩ましい問題だ。メジャーで活躍できる選手はNPBの中でも数少ない実力の持ち主。年俸のこととは別に球団にいて欲しい存在でもある。その反面、ポスティングシステムによる移籍をさせれば球団には莫大な譲渡金が見込まれる。球団としてもFAで見返りなく流出させるより、譲渡金を受け取ることが得策と考えることもできる。

25歳未満でのメジャー挑戦は賭けだとも言えるが、成功すれば日本では考えられない報酬が待っている。村上宗隆内野手がどう判断するか。
今後も目を離せない。
参考
「今メジャーに行くのがベスト」ヤクルト・村上宗隆(22)がイチローの「茨の道」ではなく大谷を目指すべき“納得の理由”
https://bunshun.jp/articles/-/57545?page=1
無双状態、ヤクルト・村上がメジャーに行く日【白球つれづれ】
https://baseballking.jp/ns/column/328105
【ヤクルト】村上宗隆55号を王貞治氏も称賛「見てみたいと思わせる選手になった事がすばらしい」
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202209090000796.html

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