体内の深部体温上昇を可視化できるリストバンド型ウエアラブルデバイス「ハモンバンド」

テクノロジー

6月に入り気温の上昇と新型コロナ対策のマスク生活で熱中症を発症しやすい季節となった。ウェアラブルIoT製品を開発・製造しているミツフジ株式会社が、前田建設工業、産業医科大学との共同研究「脈拍から深部体温上昇変化を捉えるアルゴリズム」を応用したリストバンド型ウェアラブルデバイス「hamon band」(ハモンバンド)を、5月19日より発売開始した。このデバイスは屋外作業時の熱中症対策に効果的なツールだ。

他人事でない熱中症

新型コロナウイルスの蔓延でこの夏もマスクを外すことが難しい状況があり、少しの気温上昇でも熱中症が起こりやすくなっている。熱中症は早期の発見と適切な処置を施せば患者を少なくできる。既に執筆時点(6月6日)の広島県の熱中症患者数予測では「やや多い」となっており、7日・8日は「多い」と表示されている。
あなたの街の患者数予測と熱中症情報
https://www.netsuzero.jp/heatstroke?pref=hiroshima



このように6月でもすでに熱中症の発生が予測されており、客観的に自らの状態を把握できるウエアラブルデバイスの開発が求められていた。すでに大手製造業や建設業など10社以上がリストバンド型ウエアラブルデバイス「ハモンバンド」の導入を決定している。

着脱が簡単で手軽に使える

ミツフジは導電性繊維を活用し、心拍情報を取得するスマートウエア「ハモン」を製造する。大手ゼネコン前田建設工業、産業医科大(北九州市)との共同研究で、心拍情報から深部体温の変化量を推測する技術を開発、着衣型よりも手軽に使えるよう応用した。機能を熱中症対策に絞ることで様々な環境にでも適応し、正確な体温を測定できるメリットがある。また手首につけるだけで使用でき、3色のLED振動によるアラートで、暑熱リスクを事前に把握できる。
希望小売価格9900円。年間10万台の販売を計画している。


「hamon band」(ハモンバンド)概要
商品名:hamon bandTM(ハモン バンド)
連続使用可能時間: 連続稼働24時間程度
カラー:Black
防水性:あり(IPX7相当)
電池:充電式
腕周りサイズ:138‐209mm
希望小売価格: 9,900円(税込)


参考
手首につけるだけで暑熱リスク対策ができるスマートバンドを本日発売
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000020122.html
熱中症リスク「見える」リストバンド 京都の繊維メーカー発売、大手企業導入相次ぐ
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f9e282b264d8df96246cb34532f039bb10b61c4
ミツフジ株式会社HP
https://www.mitsufuji.co.jp/
熱中症ゼロへ
https://www.netsuzero.jp/

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