ヒットが続くTBS「日曜劇場」は他のドラマの倍の人材・人脈・資金・セットにプライドを!?

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どのテレビ局も午後9時からのテレビドラマに力を入れている。日本テレビ系は「ボクの殺意が恋をした」、フジテレビ系は「ナイト・ドクター」ほか、TBS系でも「プロミス・シンデレラ」などもあるが、TBS「日曜劇場」(日曜午後9時)のドラマには歯が立たない。それはなぜなのか?

TBS「日曜劇場」

『日曜劇場』は、1956年12月2日よりTBS系列で、毎週日曜日の21:00 – 21:54(JST)に放送されているテレビドラマ枠で、60年以上の長い歴史を持つ。NHKも含めた現存する全てのドラマ枠の中で最も長寿であり、唯一1950年代から継続している。
放送開始当初より2002年9月までは東芝の冠スポンサーであり、『東芝日曜劇場』の名称で放送されていた。当初は一話完結ドラマだったが、1993年4月より連続ドラマの放送枠に移行する。2002年9月、東芝がスポンサーを降板し「東芝日曜劇場」としての放送は終了。翌10月からは新たに参入する花王・トヨタ自動車・NTTドコモ・アサヒ飲料(同社のみ30秒)とヒッチハイクから昇格したアサヒビール(同社のみ60秒)の複数社提供となり、「日曜劇場」に名称が変更され、現在に至る。



日曜劇場では話題になった作品のドラマ化を積極的に進めた。2010〜20年代では「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「下町ロケット」「陸王」「ノーサイド・ゲーム」といった池井戸潤作品を始め、「新参者」「JIN-仁- 完結編」「南極大陸」「ATARU」「とんび」「S-最後の警官-」「天皇の料理番」「99.9-刑事専門弁護士-」「A LIFE〜愛しき人〜」「小さな巨人」「ブラックペアン」「グランメゾン東京」「テセウスの船」「天国と地獄〜サイコな2人〜」「ドラゴン桜(第2シリーズ)」などといった作品が大ヒットしている。
また2000年の「ビューティフルライフ」では木村拓哉、常盤貴子を、2009年・2011年の「JIN-仁-」では大沢たかおを、「半沢直樹」では堺雅人、「99.9-刑事専門弁護士-」では松本潤と、主演男優・主演女優にも話題の人を積極的に出演させている。(wiki 『日曜劇場』より)

絶対に外せないドラマ枠

現在放送中の「TOKYO MER~走る緊急救命室」が好調。TBSドラマ関係者も「『日曜劇場』は1956年に生まれたテレビ界最古のドラマ枠。『ドラマのTBS』の背骨なんです」「まず放送枠に力があるから、視聴者を集めやすい。脚本家と役者も力のある人に参加してもらいやすいんです。視聴率の獲れる人はどこだって使いたいので、大抵の脚本家と役者は同時期に複数の局から声が掛かりますが、その時に『日曜劇場』を選んでくれる。また高視聴率が見込めて、DVD販売などの2次利用料も期待できるので、制作費もかけやすい。時には通常の1.5倍から2倍出せる」と語る。



もともとTBSの制作費は他局より高めで、1時間ドラマなら推定4000万円前後。『日曜劇場』はその2倍となると、同8000万円にもなる。それだけ資金をかけるからこそ香川照之(55)、市川猿之助(45)、北大路欣也(78)ら豪華キャストが勢揃いさせることができている。良い作品と脚本家がおり、才能のある役者と潤沢な資金があればこそ他局がうらやむ視聴率を毎回たたき出している。

順位 平均視聴率 タイトル・放送年
1位 32.3% ビューティフルライフ・2000年
2位 30.6% GOOD LUCK!!・2003年
3位 28.7% 半沢直樹(2013年版)・2013年
4位 24.7% 半沢直樹(2020年版)・2020年
5位 24.4% 華麗なる一族・2007年
6位 24.2% オヤジぃ。・2000年
7位 21.3% JIN-仁-完結編・2011年
8位 21.0% Love Story・2001年
9位 20.4% スウィート・ホーム・1994年
10位 20.3% カミさんの悪口2・1995年
10位 20.3% 白い影・2001年

ドラマの内容に口を出さないスポンサー

視聴率が良いから優良スポンサーが付いている。現在は花王、サントリー、日本生命、SUBARUの大手4社で、ドラマに口を出すことがなく、黙って応援してくれる「ありがたいスポンサー」。そのため制作者は視聴者の年齢や嗜好に縛られず、自由にドラマづくりができる。コアターゲットに受けることだけを考えるドラマ制作者は一人としていないことで視聴者が本当に楽しめる、シリーズものでも視聴者が離れていかない。理想的なバランスですね。


放送中の「TOKYO MER~走る緊急救命室」も

TBS以外のテレビ局でも医療もののドラマが放送されているが、TBSの「TOKYO MER~走る緊急救命室」はストーリー、キャストとも秀逸だ。
まず医療ドラマは病院内のシーンが中心のため、どうしても映像が単調になる。しかし「TOKYO MER~」の現地で手術を行い死者を一人も出さないというERカーのアイデアは画期的である。これにより行動的な医師による活躍の場が無限に広がった。また現実に存在しないERカーを作って見せる現場の判断は凄いと言わざるを得ない。



ドラマを監修する本物の救命救急医たちの意見に基づき、8トン車を6ヶ月かけて改造し、製造した。出演者によると、猛暑の現場での撮影なのにERカーにはエアコンがついてなかった。そのため暑い思いをしていたが、最近になってやっとエアコンが装備されたそうである。

次の主演は小栗旬

10月期に放送されるのは小栗旬(38)主演の「日本沈没-希望のひと-」。自然災害が深刻化する日本にあって次も2ケタ視聴率は確実か。
これからも期待して良さそうだ。

参考
「TOKYO MER」も絶好調 ドラマの老舗・TBS「日曜劇場」でヒット作が続く理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbd26f7010f379be9d98ced0c136c8336ca8e7f4
wiki 日曜劇場
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9B%9C%E5%8A%87%E5%A0%B4
TOKYO MER~走る緊急救命室
https://www.tbs.co.jp/TokyoMER_tbs/

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