セ・リーグ個人タイトルは決まった!新人王はDeNA・牧?広島・栗林?それとも・・!?

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11月1日のヤクルト・広島戦をもって全セ・リーグの試合が終了した。奇しくも最終戦には新人王を争う2人が出場し明暗を分けたかたちとなっている。これが今後のタイトル争いにどう影響するのか。個人タイトルとともに占ってみたい。

セ・リーグの個人タイトル
鈴木 誠也(広島)○首位打者 .317 ○最高出塁率.433(2年ぶり2度目)
近本 光司(阪神)○最多安打 178(初)
岡本 和真(巨人)○最多本塁打 39 ○最多打点 113(2年連続2度目)
村上 宗隆(ヤクルト)○最多本塁打 39(初)
中野 拓夢(阪神)○最多盗塁 30(初)
柳  裕也(中日)○最優秀防御率 2.20 ○最多奪三振 168(初)
青柳 晃洋(阪神)○勝率第1位 .684 ○最多勝利 13(初)
九里 亜蓮(広島)○最多勝利 13(初)
スアレス (阪神)○最多セーブ 42(2年連続2度目)
清水  昇(ヤクルト)○最優秀中継ぎ 53(2年連続2度目)

個人タイトルを始めて取った選手が6人、2年ぶりに獲得した選手が4人となっている。


新人王は誰の手に!

いまセ・リーグ新人王候補に名前が挙がっている選手はDeNA・牧や広島・栗林以外にも阪神・佐藤、ヤクルト・奥川もいる。

牧 秀悟(DeNA)
9月29日のヤクルト戦で球団の新人安打記録を塗り替え、30日のヤクルト戦でも2打席連発と本塁打も20本を越え、打率.290(414-120)、21本塁打。通常のシーズンであれば新人王が決まる成績を残している。二塁打も24本と多く、OPS.846はリーグ8位。二塁手としては山田哲人(ヤクルト/OPS.911)に次ぐリーグ2位となっている。また、シーズンを通しレギュラー二塁手として試合に出場している点もポイントが高い。
137試合、487打数、73得点、153安打、22本塁打、71打点、2盗塁、打率.314、長打率.534、出塁率.356

栗林 良吏(広島)
開幕から守護神を任され、シーズンを通してフル回転。8月の東京オリンピックでも侍ジャパンの一員としてここぞと云うときにしっかり抑え、金メダル獲得に貢献した。圧巻なのは新人でありながら夏場の暑さ厳しい7月14日中日戦からの20試合連続セーブは、98年佐々木主浩(横浜)の22試合に次ぎ、09年岩瀬仁紀(中日)に並ぶプロ野球2位という成績だ。今季37セーブ目を挙げ全日程終了したが、37セーブは15年山崎康晃(DeNA)に並ぶ新人最多記録。
53試合に登板して0勝1敗37S。投球回52.1回、23安打、1本塁打、5失点、防御率0.86



佐藤 輝明(阪神)
前半戦終了時点では彼の独壇場だった。しかし後半戦に入ってからは二軍落ちを経験するなど大ブレーキがかかったことが痛い。現在は一軍に復帰しているが野手としてはワーストとなる54打席連続ノーヒットと快音が聞こえなくなったため新人王を獲得するのはやや不利な状況だ。
126試合、425打数、56得点、101安打、24本塁打、64打点、6盗塁、打率.238、長打率.466、出塁率.284

奥川 恭伸(ヤクルト)
チームトップタイの9勝(4敗)、防御率3.26とエースクラスの投球で相手打線を手玉に取っている。特に交流戦終了後は8試合に登板し6勝1敗。その全試合でQS(6回以上自責点3以下)と安定感は抜群。間隔を空けての登板なので規定投球回には届かないが、チームが優勝したこともあり、今後の登板で活躍し勝率が二桁に届くと受賞のチャンスが残されている。
18登板,9勝4敗,勝率.692。投球回105回、99安打、11本塁打、38失点、防御率3.26
おわりに

数字面だけをみれば栗林が一歩抜け出している。しかし新人ながら24本塁打の佐藤先発登板で勝率.692の奥川の力も捨てがたい。本塁打では佐藤に一歩及ばないが安定感があり長打率.534の牧も素晴らしい。新人でありながら不安定な広島投手陣の最後をしっかり締めて勝ちをもぎ取ってくる栗林の安定感はスゴイ!



今年のように優秀な人材を多く輩出した年は投手・野手のそれぞれで新人王を出すべきではないだろうか。最終的に誰が栄誉を勝ち取るのか。日本一が決まる日まで見逃せない日々が続く。

参考
【セ個人タイトル確定一覧】巨人・岡本2年連続2冠!ヤクルト村上と本塁打王分け合う 打点は1差逃げ切り
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2021/11/01/kiji/20211029s00001173716000c.html
プロ初被弾の広島栗林良吏、15年山崎康晃に並ぶ新人最多37セーブ
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202111010001059.html
広島・栗林、最終戦でプロ初被弾も新人タイ記録の37セーブ 20戦連続は歴代2位
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fa87dec9de28e16803382a5fd6f61d96fa70e95
広島・栗林 記録づくめの「有終S」 20試合連続で歴代2位の岩瀬に並び、37Sは新人最多タイ
https://news.yahoo.co.jp/articles/11ab70016971b6f3c7694026f238233304f133a8
セ・リーグ新人王は誰の手に? DeNA・牧が挑む、過去3人だけの二塁手受賞
https://news.yahoo.co.jp/articles/976d5999dbbd9cbe4a9bc26d452de4784357e3cf
NPB 個人年度別成績
https://npb.jp/bis/players/

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