これからの新常識「SDGs」を子どもや初めての人にお勧めできる本は!

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今やビジネスパーソンの新常識「SDGs」。すでに世界的な企業は企業理念として本格的に取り組むことを表明しており、トヨタ自動車は、2019年6月に「サステナビリティ推進室」を新設して以来、
SDGsやESG(環境・社会・ガバナンス)に本格的に取り組む体制づくりを進め、2020年2月にはサステナビリティ部門を統括するチーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSO)を新設。豊田章男社長は、昨年5月に開かれた2020年3月期決算説明会で「SDGs(持続可能な開発目標)に本気で取り組む」と宣言し、同年6月8日、同社サイト内で「トヨタのSDGs」を公表するなど、今年は「『幸せを量産』することが使命」と語っている。
しかし、残念なことに「SDGs」を知らない、または知っていてもよく分からないという人が多い。これを解決するためには多くの人に知ってもらうことと、中学校や高等学校で教え育てることが必要である。



<目次>
1 SDGsとは
2 なぜいま企業が「SDGs」に取り組んでいるのか
3 すでに始まっている身近な「SDGs」
4 SDGsを知るための本「お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs」
5 著者について

1 SDGsとは

SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。17のゴールとは、環境をはじめ、貧困や人権、教育などの問題解決をめざしたもので、たとえば「飢餓をゼロに」「人や国の不平等をなくそう」「海の豊かさを守ろう」といったものがある。

企業はこの17の目標を、将来会社が発展するための道筋と考え、行動すべき方向性として①世界的視野②文明的視野③未来志向という3つの軸を設定し、「今、会社にとって何が必要か」「どう行動すればよいか」などを洗い出し、行動目標に掲げ取り組みを始めている。

2 なぜいま企業が「SDGs」に取り組んでいるのか

企業が「SDGs」の導入を急ぐ理由は、「投資」と「人材」が集まらなくなる可能性があるから。「SDGs」を実践していない企業とみなされた場合、その企業は世界から「遅れている」「意識が低い」と見なされ、投資家からの支持が得られなくなり、結果的に資金不足となる可能性がある。また今後、サステナブルやSDGsといった教育を受けてくる若者が選ばなくなるという事態が起こることも考えられ、優秀な人材が集まらないということになりかねない。優秀な人材確保は企業において必要命題であり、「SDGs」は今後絶対不可欠なものとなる。

3 すでに始まっている身近な「SDGs」

我々もすでに「SDGs」の実践に協力したり、変化を感じたりしているはずです。「ペットボトルの回収」や「レジ袋の有料化」「ストローの脱プラ化」などは、目標14「海の豊かさを守ろう」の海洋生物がプラスチックを食べるのを防ぐ取り組みとして機能し始めている。また投資の世界では「ESG投資」が注目を集めている。

ESG投資」とは、
・Environment(環境)
・Social(社会)
・Governance(ガバナンス)
の頭文字をとったもので、「環境問題・社会問題の解決に努力している企業で、ガバナンス(内部統制)が正しく機能している企業に投資する」という手法です。

企業が短期的な利益だけを追求し、ESGやSDGsを後回しにしてリスクを野放しにすると、経営破綻をする可能性があると考える投資家が増えており、リスク回避の方法としてESG投資が多く用いられるようになっている。
統計データからも、ESG投資は2016年から2018年までの2年間で、世界全体で34%増加し、約3,418兆円となっており、日本でもおよそ2年間で4.6倍に増加した。

4 SDGsを知るための本「お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs」

今後の企業は「SDGs」を企業理念と合致させており、当たり前のように推進されていくと思われるが、現在の学校教育の中ではほとんど教えられていない。社会の変容に合わせて教育も行われるべきであり、教える時期としては中学校で始めるのがふさわしいと考える。最初の導入に老いては読みやすく17のゴールが明確に絵と短い言葉で説明されている、たかまつななさんの「お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs」が最適と考える。
この本は解説書のように硬い本ではなく、たかまつななさんの体験談アイディアを考えさせる工夫が随所にちりばめられており、内容がとても分かりやすく具体的でSDGsを知らない人でも理解しやすい本となっている。さらに挿絵の動きもクスッと笑わせてくれるなど、飽きさせない工夫がされている。

お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs [ たかまつなな ]

価格:1,650円
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内容は第1~3章が「知る」(地球の未来に警鐘、持続可能とは、17のゴールの解説)第4章が「行動する」(100個の身近なアクション)第5章が「論議する」(現代の日本が抱える5つのテーマ)に分かれており、「朝読書タイム」「総合的な学習の時間」や「道徳」などのモラルジレンマ討論の資料や知識としての活用が考えられる。

5 著者について

著者「たかまつなな」さんは、フェリス女学院出身で、現在は“お嬢様芸人”“お笑いジャーナリスト”として活躍している。たかまつななさんは「若い世代に向けて政治や社会問題を伝える番組を作りたい」という目的で2018年にNHKに入局したが、10代後半向けの時事番組の製作に関わるためには、今後10年、20年と勤めなくてはならない事を実感し、若い世代に大切なことを伝えたいという思いから、2020年の7月末に退職し「時事YouTuber」として活動されている。

6 おわりに

すでに家庭でも多くの読者に読まれており、amazonの感想欄には次々と感想が上がっている。
・非常に内容の濃い良書で、大人の方にもオススメです。特にSDGsについて「なんだか細かくて面倒くさそう」という印象の方は読んでみることをお勧めします。
・今まで内容を深く知らなかったので、この本を読んでその大切さがよくわかりました。1000年先の未来まで美しい地球を守るために、まず知るところから始めている私のような者にとって、とても参考になる本でした。
この本は「SDGs」を理解するために最適な良書であり、知らない人は「SDGs」を知るための本として、すでに理解している人は考えを広げるための本として読まれることをおすすめします。

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