今年も三刀流を行うのか 大谷翔平の昨年を超える「投手」「打者」の記録は確実

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大谷翔平が二刀流で行ったエンゼルスの試合は勝利しているが、エンゼルスはア・リーグ西地区で最下位争いをしていることもあり、大谷の移籍の話で盛り上がる状態。ファンは大谷の「投手」「打者」の記録更新と2年連続MVPを望んでいる。



今年の前半戦では「野手」は行っていないが外野の練習を行うなど、今年も三刀流に挑戦するのだろうか。更に昨年オールスター出場後に変調をきたし打率が下がるなど、今年は体調面を含めて万全を期しいてほしい。

ここまで「投手」9勝「打者」19本塁打

7月16日(日本時間17日)、エンゼルス対ドジャース戦でメジャー5年目のシーズン前半戦を終えた。この試合「2番DH」で出場し4打数2安打を記録し3試合ぶりのマルチ安打で締めた。ここまで「投手」では15試合の登板で9勝4敗、防御率2・38の成績を残し、「打者」では打率2割5分8厘、19本塁打、56打点、10盗塁。



「投手・大谷」は昨年と比較してより進化している。直球の平均球速が昨年から1.6マイル(約2.5Km)Upの97.2マイル(約156km)となり、球威があがるとともにほかの球種の制球力が安定した。また9イニング当たりの四球は4.7が2.3と大幅に改善されている。
大谷自身も「体に不安がなく、しっかり1球1球投げられているのが、調子うんぬんより、そこが一番大きい」と話しているという。ここまでメジャー自己最多の13奪三振、日本人最多タイの4試合連続2ケタ奪三振、前半戦で9勝。

「打者・大谷」はスロースタートだった。4月の打率は2割4分7厘、4本塁打、11打点。しかしシーズンオフのコンディションづくりが効果を上げ、4月段階で打球速度は自身最速の119.1マイル(約192Km)をマーク。5月以降は次第に本塁打も増え、満塁弾など7本塁打を放つ。さらに6月は打率2割9分8厘と確実性が増し、6本塁打を放った。
ここまで球団の徹底マークを受けながら徐々に調子を上げ、コンスタントに本塁打も積み重ねている。昨シーズンはオールスター後、勢いを維持することがず失速したことがあり、今年はどう調整するかが課題となろう。

「大谷ルール」の導入のメリット・デメリット

今年は降板後もDHで出場が可能な「大谷ルール」が新たに導入され、ナ・リーグには今季からDH制が採用された。
交流戦でも打者でフル出場が可能となり、前半戦で昨年の328打席から今季は382打席と大幅に増加した点がメリットであろう。デメリットは大谷自身の負担が確実に増えていることだ。



大谷も良く分かっており、チーム休養日は睡眠で体力の回復に努め、登板間の調整も柔軟に変えている。ネビン監督代行は繰り返し、「自分の体のことをよく理解している」と評価しているようにここまで大きな故障なく、昨年以上に投打でフル稼働してきた。地道に継続しているコンディションづくりが二刀流を支え、怪我なく出場していることが称賛すべき点であろう。

今年も三刀流を行うのか

大谷はシーズン前半の最終戦となるドジャース戦前に外野の守備練習を行ったという。投手調整で壁あてやキャッチボールを終えたあと、コーチからのノックやフリー打撃の打球処理などを約20分間練習を行い、センターからライトに回り、ゴロなどの捕球も行った。
MLB公式サイトのレット・ボリンジャー記者は「(外野練習に)ビックリしたね。肩は強いし、足も速い。とてもいい外野手だね」と大絶賛。

今季、野手を行っていないが、昨年は7試合に外野の守備を行っていることを考えれば、「大谷ルール」で「野手・大谷」が見られるのももうすぐかもしれない。

おわりに

エンゼルスのチーム状態は非常に悪く、今季最大の借金14となっている。7月19日(日本時間20日)のオールスターでは、二刀流で出場する予定が発表されている。その後、中2日の7月22日(同23日)にシーズン後半戦の初戦にあたるブレーブス戦に先発することが決まっている。大谷が二刀流を行った試合は勝っているので、チームの期待は大きい。



アメリカではベーブ・ルースと比較されることの多い大谷だが、「大谷ルール」を活用して三刀流で出場機会が増えれば、ベーブ・ルースを超えた唯一無二の存在となるので、MLB殿堂入りも夢ではないだろう。

参考
大谷翔平の前半戦を総括 「投手」9勝「打者」19本塁打「コンディション」継続した二刀流
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202207170001155.html
【MLB】大谷翔平、“三刀流”に挑戦? 軽快な中堅守備にエ軍番記者も驚愕「とてもいい外野手」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bffd64e738e767b1dc635c30bf09745bac6da89a
大谷翔平の格付けを巡り元MLB選手2人が議論 殿堂入り内野手「こんな男見たことない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/01504006a301d234a7aecff2abed146908bca51e
「どうしてもっと大きな話題とならないのか?」大谷翔平の球界外での知名度に米識者から不満も「過小評価されている」と見解
https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=58313
大谷翔平、二刀流ゆえにデメリットも? 米メディアが指摘「怪我の可能性を倍増させ、彼を消耗させる危険性もある」【海外の反応】
https://www.baseballchannel.jp/mlb/118633/
大谷翔平、“球宴二刀流”も「心配ない」 後半戦も問題なし、エ軍監督代行が断言
https://full-count.jp/2022/07/11/post1248566/

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