本当にあった夢の若返りに関わる物質「NMN」やNAD合成系酵素「eNAMPT」

健康

古くは秦の始皇帝が探し求めた若返りの薬!
近年、抗老化エイジングケア分野の急速な研究が進み、素材面で注目される物質が分かってきました。その物質というのが、「NMN」やNAD合成系酵素「eNAMPT」。人体にはエネルギー代謝に必要な「NAD」(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)という物質が存在する。NADは年齢を重ねていくうちに色々な臓器で減っていくのだが、eNAMPTという酵素はそのNADを合成するのに重要な働きをしており、体内のeNAMPTの量が多いほど、老化が遅れ寿命が延びる。さらにNADのもとになる「NMN」(ニコチンアミド・モノヌクレチオド)に、顕著な抗老化作用があることも報告されている。それぞれの物質の役割や効果、商品化について考えていきたいと思います。




<目次>

1 老化が起こるとどうなるのか
2 「NMN」やNAD合成系酵素「eNAMPT」が寿命を延ばす
3 3つの物質の関係
4 人間への実用化は
5 おわりに

 

1 老化が起こるとどうなるのか

 

老化とは、加齢に伴って活力や生体能力が低下する傾向をいう。40歳くらいから始り,皮膚のシワ,頭髪や歯の脱落,視力や聴力の低下,運動機能の低下などがみられる。また外見からはわからなくても,脳や消化器,呼吸器,心臓と血管,さらには泌尿器や内分泌系など,内臓のあらゆる機能の低下や予備能力の減退となって現れ,加齢とともに直線的に低下していく。このほか,精神の硬直化,記憶力,判断力なども低下してくる。
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より)

2 「NMN」やNAD合成系酵素「eNAMPT」が寿命を延ばす

様々な研究機関が「NAD」の働きについて研究されている。米ワシントン大や国立長寿医療研究センター、日本医療研究開発機構などで、マウスを使った実験を行い。その効果が検証されつつある。
どの研究においてもNAD合成系酵素「eNAMPT」が高く保たれることで寿命を延ばし、代謝が上がることが解明されている。

加齢で減少する血液中のたんぱく質の一種「NAD」を若いマウスから抽出し、老化したマウスに注射すると、身体活動が活発になり、寿命を延ばすことを日米研究チームが突き止めたことを、2019年6月14日米専門誌セル・メタボリズム電子版に発表した。
米ワシントン大や国立長寿医療研究センターは血液中の「NAD」の量に着目し、次のような成果をあげた。
・生後6カ月と18カ月のマウスの血液中eNAMPTの量を比較すると、18カ月のマウスはオスで74%、メスで33%も量が減少。また、eNAMPTの量が多いほどマウスの余命が長い。そして、eNAMPTの量を増やすことで“若返り”のような効果もあった。
・酵素の量が保たれるようにマウスを遺伝子操作すると、高齢マウスでも身体活動のレベルが1年若くなった。ヒトでいえば、50代が20代に若返るようなもので、睡眠の質、学習・記憶力、網膜の細胞の働きなども高く保たれた。
若いマウスから採取したeNAMPTを26カ月のマウス(人間では80歳)に3カ月間、1週間に1回投与し続けると、寿命が16%延び、毛並みもよく滑車もカラカラ回すほど運動量が上がった。(50~60代の活動能力を保っている状態)
・NMNを作る酵素のeNAMPTは老化と共に血中を循環する量が減少。eNAMPTを増やしたことで、NMNが作られ、NADが合成されて増えたことで、体内の様々な臓器の機能が改善された。

 

国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
血液中を巡っているNAD合成系酵素eNAMPTが、哺乳類の老化と寿命を制御していることを解明
https://www.amed.go.jp/news/release_20190614.html

血液中を巡るNAD合成系酵素「eNAMPT」が、哺乳類の老化と寿命を制御-AMED
http://www.qlifepro.com/news/20190619/enampt-delays-aging.html

「夢の若返り薬」最新情報 今井教授が語る「こうして長生きする!」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70315?page=1

3 3つの物質の関係

 

NADの合成は、NAMPTと呼ばれる酵素が合成中間体(ある化合物の合成過程において、途中で現れる化合物のこと)であるNMNを作り出し、NMNがさらに別の酵素によりNADに変換される。NAD合成を促進することで、サーチュインと呼ばれる老化や寿命の制御因子を活性化させる。

【NAMPTには、細胞内で働くiNAMPTと、細胞外で働くeNAMPTがある】

NADは全身の様々な臓器・組織において加齢とともに低下し、それによって老化関連疾患の病気を引き起こすことが明らかになっている。NMNはこのNADの生産に関わる重要な役目をはたしている。



4 人間への実用化は

 

厚労省は、今年3 月の食薬区分改正にてNMNとその前駆体ニコチンアミドリボシドクロライド(NR)を非医薬品リストに追加し、食品利用への期待が高まった。5 月に実施した健食加工・受託企業へのアンケート調査(有効回答有効回答86社)では、2020年下半期トレンド予想素材として11票を獲得、第3 位にランクインした。
すでにNMNを原料とした商品が発売されており、NMNを配合したサプリメントはEコマースを中心に販売。高価格帯のハードカプセルのほか、レスベラトロール、酵素、冬虫夏草などと組み合わせた2,000円までの粉末、顆粒品も流通している。
コスメでは、抗シワ・シミ、ニキビケアを目的とした化粧水、美容液、オールインワンゲルが流通しており、NMNやナイアシドアミドの配合は期待できる新規成分として注目されている。
今後の製品では原料の調達先の品質管理やトレーサビリティ、NSF、GRASなどの品質保証認証の取得がカギとなる。

 

健康産業新聞
特集【NMN】若返りのビタミンNMNに期待感 !!
https://www.kenko-media.com/health_idst/archives/14422
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5 おわりに

 

老化による臓器の機能の低下を抑制するだけではなく、様々な抗老化作用が実験で分かってきた。eNAMPTはNMNと並んで、人類にとって「夢の若返り」を実現に導く物質になる可能性を秘めている。今後は健康に過ごすためのサプリメントとして広まってほしいと願っている。

 

「NMNについて関係者、消費者が知るべきこと。」
http://shinkowapharma.com/news/2018/10/10/consumers_should_know_aboutnmn/

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