のど飴の殺菌成分がコロナ変異株（オミクロン株）を不活化させ、感染性を失わせる効果を確認

一般的に販売されているのど飴やトローチ、うがい薬、のどスプレー、歯みがき剤に配合されている殺菌成分「セチルピリジニウム塩化物水和物」（CPC）が、オミクロン株を99％以上不活性化（感染性を失わさせる）効果があることを確認した。

殺菌成分「セチルピリジニウム塩化物水和物」（CPC）配合

新型コロナウイルスは知らぬ間に人から人へ感染させる。それを防ぐのにのど飴が有効な手段となる研究結果が出た。

実験は大正製薬が山口大学へ委託した実験で判明したという。
CPC（セチルピリジニウム塩化物水和物）の新型コロナウイルス変異株不活化作用を確認

CPC（セチルピリジニウム塩化物水和物）の新型コロナウイルス変異株不活化作用を確認｜大正製薬

大正製薬のニュースリリースです。

セチルピリジニウム塩化物水和物（CPC）の新型コロナウイルス不活化作用を確認

セチルピリジニウム塩化物水和物（CPC）の新型コロナウイルス不活化作用を確認｜大正製薬

大正製薬のニュースリリースです。

実験方法

新型コロナウイルスの変異株（オミクロン株）液と殺菌成分「セチルピリジニウム塩化物水和物」CPC溶液を1対9で混合し、10秒間、30秒間、1分間、3分間、5分間作用させ、感染性を持つウイルスがどの程度減少したかを評価した。

実験結果

のど飴などに配合されている殺菌成分「セチルピリジニウム塩化物水和物」（CPC）を0・0125％以上の濃度で30秒間曝露させると、新型コロナウイルスの変異株を99％以上不活化する（感染性を失わせる）ことを確認したという。

殺菌成分「セチルピリジニウム塩化物水和物」（CPC）は、新型コロナウイルスの膜状構造（脂質二重膜）を破壊することで殺菌作用を示し、細菌を破壊する。

殺菌成分の作用

「セチルピリジニウム塩化物水和物」（CPC）は殺菌作用に優れ、のどや口腔粘膜に付着した細菌を殺菌・炎症による痛みや不快感を抑える。さらに殺菌作用により口臭を除く作用もある。

トローチやうがい薬、のどスプレー、歯みがき剤など、のどや口の中の殺菌を目的とした医薬品および指定医薬部外品に配合されている。

「セチルピリジニウム塩化物水和物」が配合されている商品例

・大正製薬　ヴイックスドロップ