「歯周病は万病のもと」スウェーデン式新歯磨き法で健康な体を!

健康
お口のセルフチェックをしてみませんか?
①朝起きたとき、口の中がネバネバする。
②ブラッシング時に出血する。
③口臭が気になる。
④歯肉がむずがゆい、痛い。
⑤歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
⑥かたい物が噛みにくい。
⑦歯が長くなったような気がする。
⑧前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。
【3つあてはまる人】油断は禁物です。ご自分および歯医者さんで予防するように努めましょう。
【6つあてはまる人】歯周病が進行している可能性があります。歯医者さんで見てもいましょう。
【全てあてはまる人】歯周病の症状がかなり進んでいます。すぐに治療をしてください。
口腔内にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいるといわれています。最近の研究によると、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、糖尿病などを引き起こす要因となる事が分かってきました。予防をするには歯磨きを適切な方法で行う必要があります。スウェーデン式新歯磨き法で健康な体を保ちましょう。
<目次>
1 40歳以上の日本人の約7割は歯周病に罹っている。
2 歯周病はさまざまな病気の原因
3 虫歯と歯周病の違い
4 虫歯は母から子にうつる
5 虫歯予防の強い味方!歯みがき粉の“フッ素”
6 スウェーデン式新歯みがき法
7 おわりに



1 40歳以上の日本人の約7割は歯周病に罹っている
みなさんも毎日歯磨きをされると思いますが、なんと40歳以上の日本人の約7割は歯周病に罹っているというデータがあります。歯と歯茎の境目に歯周病菌が集まると、歯茎が炎症を起こし、放っておくと歯を支える骨まで溶けて歯が抜けてしまいます。「朝起きると口の中がネバネバ」「歯を磨いただけで血が出る」「口臭が強い」「歯茎が熟したトマトのように赤い」「歯がグラグラ」——こんな人は、歯周病の可能性大です。
2 歯周病はさまざまな病気の原因
歯周病菌は約3カ月毎に口中で倍増します。口の中で歯周病菌が繁殖すると口内炎ができやすくなり、風邪も治りにくくなります。また歯周病菌が血管に入り込むと、動脈硬化や狭心症、心筋梗塞などのリスクが高まるほか、糖尿病を悪化させる原因にもなります。さらに妊娠中に歯周病になると、早産や流産、低出生体重児などの要因にもなります。

3 虫歯と歯周病の違い
虫歯も歯周病も口中の細菌によって起こりますが、原因菌が違います。簡単にいうと、虫歯は歯の組織に虫歯菌が感染して歯が溶かされ歯周病は歯と歯肉の境目の溝に歯周病菌が感染して歯を支える歯槽骨(しそうこつ)が溶かされる炎症です。虫歯は初期段階から痛みを感じ、神経にまで及ぶと激痛を感じますが、歯周病はかなり進行して腫れがひどくならないと痛みを自覚しにくいという違いがあります。
4 虫歯は母から子にうつる
生まれたばかりの赤ちゃんの口中は、虫歯菌ゼロです。しかし、7割は母親から、3割は祖父母などからスプーンや食物を共有したりすることで唾液により感染します。親も子も虫歯が多いのは遺伝と誤解されがちですが、虫歯は虫歯菌が媒介してうつる感染症なのです。乳歯が虫歯になれば、永久歯にも虫歯菌は受け継がれるので、歯が生え始める8カ月目頃から、虫歯菌に感染しないように親が留意することが大切です。
5 虫歯予防の強い味方!歯みがき粉の“フッ素”
日本で初めてフッ素配合の歯みがき粉が登場したのは昭和23年のことで、現在は9割の歯みがきにフッ素が配合されています。今使っている歯磨きがフッ素配合かどうかを調べるには、商品の原材料名に「フッ化ナトリウム」または「モノフルオロリン酸ナトリウム」と記載されていればフッ素が配合されています。



6 スウェーデン式新歯みがき法
1995年にスウェーデンの研究者たちは“イエテボリ テクニック”と呼ばれる新たな歯みがき法を発表しました。実験によると、通常の歯みがき方法と比べて虫歯の予防効果が40%以上高いことがわかったのです。その最大の目的は、歯みがきの後に口の中にフッ素を残すこと
【フッ素は安全性について】
フッ素は一度に過剰に摂取したり、長期間に渡って大量に摂取し続けたりすると、悪心・おう吐や、歯や骨に異常が出るなどの中毒症状が起こることが報告されています。そのため、海外ではフッ素摂取量の上限を決めている国もあります。歯みがき2cm(約1g)に含まれるフッ素の量は、およそ1mgです。フッ素による悪影響は出ないと考えられているそうです。
不安な方は飲み込まずしっかり吐き出してください。
<ポイント1>
フッ素配合の歯みがき粉をたっぷりと使う(目安は2cm
<ポイント2>
歯全体に歯みがきが行き渡るように意識して2分程度ブラッシングを行う。
<ポイント3>
口の中の泡などをしっかり吐き出したあと、口をゆすがないゆすぎたい場合は水を少量にして、回数も少なくする。
<ポイント4>
ブラッシングのあと、2時間飲食をしない(最低でも30分)
<注意ポイント>
イエテボリ テクニックの対象年齢は12歳以上です。小さいお子さんにはオススメしていませんのでご注意ください。
<インプラントをご使用の方>
フッ素がインプラントに与える影響についてはさまざまな研究があります。心配な方は主治医にご相談ください。



7 定期的にプロにケアしてもらう
スウェーデンでは多くの人が、虫歯はなくても、定期的に歯科医院を訪れると言います。目的は歯科衛生士による「プロフェッショナルケア(通称プロケア)」を受けること。もちろんプロケアは日本の歯科医院でも受けることができます。
7 おわりに
虫歯や歯周病を引き起こす細菌は、口の中にたまった歯こうをすみかにしています。歯科衛生士は特殊な器具を使い、ふだんの歯みがきではなかなか取りにくい、歯と歯ぐきの間にたまった歯こうも丁寧に取り除いてくれます。プロケアを受けると、虫歯や歯周病のリスクが大きく減ると言われています。歯みがきは使用上の注意に従って使い、健康な体を保ってください。

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