早くもオミクロン株の“亜種”が出現!2倍の感染力があるため第6波のピークアウトはいつになるのか

健康

オミクロン株について、気になる研究結果が判明した。東京大学の佐藤佳准教授によるとオミクロン株の“亜種”が登場し、気づかないうちに感染を広げているという。またオミクロン株は高齢者より15歳未満のこどもの感染例が多発している。重症化は少ないが後遺症に注意が必要とも云われている。

オミクロン株の“亜種”『BA.1とBA.2』


新型コロナウイルスの変異を調べている東京大学の佐藤佳准教授が、解析を進めるうちにオミクロン株の変化に驚いた。これまでのオミクロン株『BA.1』より変異の数が多い『BA.2』がいるのに気がついたという。
同じ「オミクロン」という名前が付いているが中身は違うもの。海外では『BA.2』に置き換わっている国もあるという。



デンマークでは2021年12月に感染者が増え始め、1月中旬には加速度的に増加し、21日には過去最多の4万6831人を記録した。詳細はまだ判明していないが、52%が『BA.2』であるという。
イギリスの保健当局は『BA.2』を“調査中の変異株”と位置付けにした。これまで426例確認されているが、増殖率がより高まっていると考え警戒を強めている。現在のところ、重症度に劇的に高まったという報告はない模様だ。
インドやスウェーデンなどを含め世界で48カ国で『BA.2』が確認されており、日本も含まれる。

感染力はこれまでのオミクロン株の2倍

東京大学の佐藤佳准教授は、「『BA.2』は『BA.1』の2倍近くの感染力があり、今後、世界の主流になることは、十分にあり得る」と話す。
すでに置き換わりが進んでいるデンマークでは、2021年12月中旬にはデルタ株からオミクロン株『BA.1』に換わり、少し遅れて『BA.2』が増えたという。1月16日時点で、感染者の52%が『BA.2』に置き換わった。



デンマークの研究機関の初期分析では、入院数には差がないという。現在、『BA.2』の調査中であり、オミクロン株『BA.1』と異なる性質を持っているかどうかはついては、もう少し時間がかかる模様だ。
今後詳しい症状や、ワクチン効果、重症化率などについて判明するものと思われる。

重症化は少ないが「軽視は禁物」


オミクロン株がデルタ株と大きく違うのが、息切れ症状がなく、発熱・のどの痛み・鼻づまり・頭痛・せきなどの上気道の症状で非常に多く、軽症であること。
福井県が1月24日に発表したところによると、12歳未満の軽症者110人の主な症状は、37.5度以上の発熱が34.7%と最も多く、ほとんどは大人と同様に2日程度で平熱に戻っているという。12歳未満の福井県内感染者の症状は、発熱に次いで、せき15.7%、頭痛12.8%、のどの痛みと鼻水・鼻づまり11.6%の順。12歳以上を含めた全年代では、約6割に37.5度以上の発熱、のどの痛みがみられた。県の担当者は「市販や処方の解熱剤が効く場合も多いので、慌てず対処してほしい」と話している。



また医師に相談すると、国内が承認した軽症者向けの治療薬、経口治療薬『モルヌピラビル』、中和抗体薬『ソトロビマブ』、抗体カクテル『ロナプリーブ』が処方される。しかしこれらの薬剤が十分供給されていないのが不安要因となっているという。
こどもの不安要因としては、ワクチン接種が進んでいないため新型コロナウイルスに感染しやすくなっている。子どもが感染すると家族全員に感染したり、親が濃厚接触者となる事態が多発している。これにより親が仕事に行けなくなり、大きな問題となっている。

今できる備えとは

感染したとしても、ウイルスを浴びる量が少なければ症状も軽くてすむため、これまで通りのマスクや手洗いを徹底することがなにより重要だ。また重症化リスクのある人の早期の治療や、高齢者が対象となる経口治療薬の服用も重要だろう。
まずは慌てず落ち着いて対応していくことを心がけて欲しい。

参考
「第6波ピークアウトしないかも」“2倍の感染力”のオミクロン“亜種”とは?
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000242647.html
オミクロン株、いち早く治療にあたった医師に聞く…第6波は「子どもが多い」「退院も早い」
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20220125-OYT1T50082/
「軽症者多い」オミクロン患者診る医師に聞く 懸念は“子どもの感染”
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000240999.html
子どものオミクロン症状、発熱は2日程度 12歳未満の軽症者調べ福井県が発表
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1480394
子どもが感染?小児科医「不安になりすぎないで」 まずは解熱剤用意
https://www.asahi.com/articles/ASQ1S23PSQ1QUTFL005.html

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