植物は酸素も作り出すが二酸化炭素やメタンガスを放出し温暖化の一因ともなっている!

環境

植物は太陽の光と水、二酸化炭素を使って昼間は光合成を行い、動物の生存に欠かせない酸素を作り出すことを皆さんも学生時代に学んでいるが、生物として植物を見たときは別の面にも注目する必要がある。それは、植物も呼吸をしており、呼吸で排出される二酸化炭素とメタンガスが温暖化を促進させているという。
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植物が発生させるメタンガス

この事実を1907年に米カンザス大学の化学教授フランシス・W・ブション氏が、天然ガスの主要成分であるメタンガスが樹木の中に含まれていることを発見し、化学の専門誌「Chemical and Physical Papers」に発表している。



この発見に至ったのは偶然だった。ある日、ハコヤナギの木を切っていたブション氏は、切り口から出る樹液が泡立っているのに気づいた。そこでマッチを擦って近づけてみると、ガスは青い炎を出して燃焼したという。 当時はそれほど話題にならず、いつの間にか忘れ去られた。

アマゾンが温暖化を助長する

しかし2021年3月11日に発刊された科学誌「フロンティアーズインフォレスト アンド グローバルチェンジ」に「アマゾンの熱帯雨林は地球の温暖化を助長している可能性が高い」という論文が掲載され話題となっている。
これまでアマゾン熱帯林は二酸化炭素を吸収し炭素を貯蔵する重要な場所であると考えられてきた。実際、木々が豊かな時代のアマゾン熱帯雨林は環境バランスが取れていたため大きな問題にならなかった。



最近の研究では、数百もの場所での伐採や火災により急速に大気中の二酸化炭素吸収能力が失われており、現在ではアマゾン熱帯雨林の最大5分の1で、二酸化炭素排出量が吸収量を上回っていることが明らかになった。
1980年~1990年代のアマゾン熱帯雨林は非常に強力な炭素の貯蓄場所で、年間20億トンもの二酸化炭素を大気中から取り除いていたが、最近では炭素の吸収能力は年間10~12億トンと半分程度しかなく、さらに減少している。

急速に高まっている大気中のメタンガス濃度

二酸化炭素とともに温暖化を促進するのがメタンガスで、樹木が紫外線を浴びたときに自らを守るための光化学反応や木の中にいる微生物によって、樹木自体がメタンガスを生成することがわかってきた。
大気中のメタン濃度は、1750年以来現在まで、700ppbから1800ppb へと250%以上も上昇しているという。
世界のメタン放出量は過去20年間に10%近く増加しており、メタンの総放出量に対する人為起源(工業・農耕・牧畜など)の割合は約60%と半分以上を占めている。



メタンガスは樹木や植物が水分を多く含んだ土壌や湿地帯で腐敗したときや、酸素が少ない環境に生息する微生物の活動、ウシなどが消化のために反芻する過程で発生することが知られている。
これらに加えてアマゾンの熱帯雨林が毎年約3.5%が累積加算されることで、温暖化を急加速させかねない。
世界のバランスが壊れつつあり、世界中の人々がSDGsを意識した生活を考える必要に迫られている。
参考
アマゾンのCO2、排出が吸収を上回る ブラジル研究者が計測
https://www.bbc.com/japanese/51470357
世界のメタン放出量は過去20年間に10%近く増加。主要発生源は、農業及び廃棄物管理、化石燃料の生産と消費に関する部門の人間活動
http://www.nies.go.jp/whatsnew/20200806/20200806.html
仰天!樹木が排出するメタンガスが地球を温暖化していた?
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20210518-00238483/
木がメタンガスを放出、温暖化の一因、証拠続々
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/032800190/

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