開発した土地の生態系を30%回復すると種の絶滅から70%救われ、二酸化炭素(CO2)量の半分が吸収できる

環境




温暖化が進むことで種の絶滅と未知のウイルスが出現します。自分に出来る事を考えてみませんか?

<目次>
1 温暖化が進むことで未知のウイルスが次々と出現!?
2 これまで考えられていたより速いスピードで種の絶滅が進行
3 種の絶滅を抑制し、環境を回復させるためにはどうすれば良いのか?
4 我々に出来る事は
1 温暖化が進むことで未知のウイルスが次々と出現!?


地球が温暖化し生態系が破壊されている。それは産業革命以来人が豊かな生活するために、木や石炭、石油を燃やし、二酸化炭素を排出し続け環境を変えているのは、人の営みであることは誰の目から見ても明らかであろう。先日テレビのニュースでロシアの永久凍土が融解しクレーターのような大穴が開き、「地獄の入口」が開いたとの報道がされた。気温の上昇がシベリアの永久凍土や南極大陸の氷を溶かすことによって、氷や土のなかに封じ込められてきたウイルスが蘇生して人に感染するというシナリオは、決して無視することが出来ず、実際に2016年にロシアのヤマル半島では、溶け出した永久凍土のなかにあったトナカイの死骸から炭疽菌の感染が広がって、現地住民が70人以上入院している。炭疽菌は、炭疽の病原体となる細菌。病気の原因になることが証明された最初の細菌であり、第二次世界大戦以降は生物兵器として各国の軍事機関に研究され、2001年にはアメリカ炭疽菌事件で殺人に利用されている。またマンモスの死骸のなかから未知のウイルスが発見されているといい、各国の科学者の間でも、温暖化が進めば進むほど未知のウイルスに感染するリスクが高まっていくと懸念されている。


2 これまで考えられていたより速いスピードで種の絶滅が進行

現在日本は温帯に属していますが、温暖化で気温が上がれば亜熱帯に近くなり、季節の変化が少なくなり、亜熱帯に生息するマラリアなどが流行することに危惧されており、もしかすると100年先には日本の四季の美しさが失われているかもしれない。
ある論文によると、化石時代(一万年以上前)までは、1年あたり100万種につき平均1種の割合で絶滅していた。西暦1600年以降は急激に種の絶滅が進み、確認された種だけでも700種以上であり、飼育下でのみ生き残っている種は30種程度。また過去400年に絶滅した哺乳類のうち45~50%、鳥類については100種あまりの絶滅種のうち35~40%は20世紀になってから絶滅している。このままでは今後はさらに地球温暖化の影響などで絶滅のスピードが加速すると考えられている。

3 種の絶滅を抑制し、環境を回復させるためにはどうすれば良いのか?


国際専門家チームが2020年10月14日にある発表を行った。それは「農地など人間の用途のために開発されて久しい土地の生態系を30%回復できれば、絶滅が予測されている動植物種の70%が救われ、産業革命以降の人間活動で排出された二酸化炭素(CO2)量の半分が吸収できる」というもの。筆頭著者でブラジルのリオ・カトリック大学で教鞭を執る国際持続可能性研究所のベルナルド・シュトラスシュブルグ所長は、「優先度の高い地域で生態系を回復することで、気候と生物多様性の二重の危機の克服に大きく貢献できる」とAFPに語り、研究では、第1にかつて湿地だった土地を元の自然状態に戻すことが、種の保全と地球温暖化の抑制の両面で最も費用対効果が高いと分かったそうである。
第2に、環境保護に優先すべきは熱帯雨林ですが、温帯林やサバンナ、低木地などあらゆる種類の生態系に、それぞれ果たすべき役割があり、生態系の回復を目指すべき面積はブラジルの国土とほぼ同じ約900万平方キロの広さ。莫大な資金と人手をかけて全てを行うことは不可能だが、地域を絞って集中的に資金と人手をかけて環境保全を行う方が10倍効率よく保全活動ができると結論付けている。
著者のシュトラスシュブルグ所長は、国連が2020年代を「生態系回復の10年」と位置付けている点を指摘しており、環境保全を行い自然環境を再生するほうが、工学的・技術的な解決策を開発するよりはるかに安価だと考えている企業も多く、「新型コロナウイルス流行による経済危機からの回復に際し、各国が環境にやさしい方法を選択するかどうかが重要である」と述べている。


4 我々に出来る事は

我々は今の日常がいつまででもあると思い込んで生活をしている。これは幻想であり、刻々と状況は悪くなっている。すでに深刻な状況であることを自覚し一人一人が小さな取り組みを始めないと、後戻りできない最悪の時代になるかも知れない。子どもや孫、子孫の時代に今の美しい日本を残す取り組みを始めませんか。

例えばすぐに出来る取り組みとしては、

1 使っていない部屋の電気を消す、またはセンサーの付いた照明に変えることで電気を節約する。
2 湯船に入れるお湯の量を10%少なくし、電気やガスの使用量を抑える。
3 週に一度、冷蔵庫やストッカーの中の品物をチェックし、消費期限の近い物を食べて「食品ロス」をなくす。
4 地産地消に努め、輸送のエネルギーのかからない食品を買う。

など、すぐにできることから始め、自分の周りを良くしていきましょう。

日本は年間約620万トン以上のフードロスが発生している。原料の加工から調理、パッケージ、輸送に至るまで膨大なエネルギーを消費している。無駄を減らすためには、製造されたものをフードロスに成らない工夫が大切になる。
下のバナーは「家計と地球にやさしいお買い物」ができるショッピングサイトで、「パッケージが変更になった」「メーカーが過剰に商品を生産してしまった」「賞味期限が間近に迫っている」など、まだ食べられる、使える商品なのに、メーカーの都合で廃棄される可能性がある製品を安く買える。また売上の一部を社会貢献団体へ寄付しており、お買い物をした人が寄付先を選ぶことができ、環境保護などに役立てることができる。賞味期限が間近に迫っている商品があるため、沖縄や離島からの注文が出来ない事がこのサイトの唯一の残念な点。家にいながら、お得にお買い物ができ、いつものお買い物をするだけで<ロスの削減>と<寄付ができる>サイトは他にありません。環境意識の高い方に使っていただきたいサイトです。



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