新型コロナ軽症者でも以前の半分の力しか出せなくなるウイルスの怖さ!ワクチン接種で罹りにくくなる安心感

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国が主導で行うワクチン接種とともに、企業や大学で関係者の接種が進んでいる。そのためワクチンの数が足らなくなる可能性さえ出ています。ワクチン接種の現状と、新型コロナ患者の症例や俳優の石井正則さんの証言をまとめてみたい。

日本の感染状況

昨日(7月9日)の新型コロナウイルスの感染は全国で2278人(NHK調べ)。以前に比べ落ち着きを見せている県も多く、一桁以下の県も23県/42県(0人の県を含む)あり、依然大都市圏がまん延の中心となっている。65歳以上の高齢者の接種が進んだ(1回目75.10%、2回目44.62%)ことで入院率・重症者数の改善が見られてきたが、20代・30代の感染率が上がっており、市区町村によっては若い世代の接種を優先的に行っているところも出始めた。



若い世代の接種が進まない

接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがある。このことが若い世代のワクチン接種をためらわせている面が大きい。しかしこの副反応が生じるのは、免疫反応のあらわれと考えられ、きちんと免疫ができている証拠ともいえる。(モデルナ・ファイザーともに90%以上の効果が検証されている)実際に欧米の接種が進んだ国では、ロックダウンが解除され普通の生活に近い所までなっていた。
ワクチン接種の目的はウイルスに感染したときの重症化を防ぐこと。
副反応が起きても大半の人は数日で収まっている。副反応を恐れてワクチン接種を行わないのは本末転倒であろう。

新型コロナウイルスの感染者の証言

22歳の大学生は新型コロナに感染するまでは持病もなく体力には自信があり、運動部に所属していた。しかしことし3月、緊急事態宣言が出されていた中、「少人数なら大丈夫だろう」と友人の家でおよそ3時間の食事が原因で新型コロナに感染。

大学生は「消毒も結構こまめにしていました。軽くごはんを食べておしゃべりをして。その時はマスクを外していたんですけど。あのころは、その程度と思ってしまった」
数日後、一緒に食事をした友人が変異ウイルスに感染し発症したとの連絡が入る。検査の結果、自分も変異ウイルスに感染していることがわかり、大学病院に入院するが症状はなく、この時はまだそれほど深刻には考えていなかった。



およそ2週間で退院したが、退院の3日後くらいから腕にしびれが出て、その後すぐに腕の力が入らなくなり握力もおちた。さらに左手、足にも広がったため、整形外科や神経内科の医師に診てもらったが診断を受けたが明確な病名はつかず、薬はビタミン剤だけを処方され、経過をみるしかなかった。

3ヶ月経った現在でも症状が改善していないという。症状は徐々に改善してきたが、今も右腕のしびれが残り、自信を持って取り組んでいた運動部の活動にもまったく参加できず、さらに長時間ペンを持って文字を書くとしびれが強くなってきて、勉強にも集中できなくなっているという。
新型コロナウイルス感染症 後遺症リーフレット

石井正則さんの証言

ことし4月に新型コロナウイルスに感染した、俳優の石井正則さんが「変異ウイルスはこれまでのウイルスとは全く別物だと思ったほうがいい」とその実感を話した。自分でも気づかないうちに症状が悪化する変異ウイルスの恐ろしさ。


味わったことのないような変な感じ

俳優として数多くのドラマや映画、舞台に出演している石井正則さんが体の異変を感じたのはことし4月23日。37度台後半の発熱があったため、翌日、近くの病院で検査を受けたところ、コロナの陽性反応が確認され自宅で療養することになる。療養期間中にまず苦しめられたのは、めまぐるしい体温の変化で、38度台と平熱の繰り返し。この頃は本人もすぐに治ると思い、状況を深刻に捉えていなかった。さらに日がたつにつれて、せきや息切れの症状が目立つようになり、症状は悪化。

異常に気づけたのは「パルスオキシメーター」のおかげ

そうした状況で、石井さんが自身の「異常」に気づくきっかけとなったのは、事務所から借りていたパルスオキシメーター

この装置は、体内に酸素をどの程度取り込めているかを示す「酸素飽和度」を測る機器で、96%以上が正常値、93%以下では酸素吸入が必要とされている。体調の変化を把握する手段の一つとして用いられているもので、95%前後を維持していた酸素濃度が9日目には86%に。その結果を保健所の担当者に電話で伝えたところ、すぐに入院するよう指示される。

病院での診断の結果、医師から重度の肺炎を起こしており、イギリスで確認された変異ウイルス「アルファ株」に感染していることも告げられる。石井さんは、病床に空きがあったためにすぐに入院することができ、治療薬がすぐに効いたこともあって、およそ2週間で退院、仕事復帰を果たしたが、後遺症によりもとの体にはほど遠く、息切れ・体力低下・人の名前や台詞が覚えられない(ブレインフォグ)、集中力が続かないなどに苦しめられている。


さいごに

新型コロナウイルスに関するデマやフェイクニュースが流れている。新型コロナウイルスは決して風邪ではなく新しい病気です。やっかいなのはその感染力が日増しに高くなっており、インド型変異ウイルス「デルタ株」は最強の感染力を有する新型コロナウイルスといっても過言ではない。正しい情報源から現状を把握し、何が自分にとって大切なのかを判断して、自分の将来や未来を守るための行動をすぐにしよう。

参考
NHK 新型コロナ ワクチン情報一覧
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/
7月9日 新たに確認された感染者数(NHKまとめ)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
新型コロナワクチン接種後の副反応について
https://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/fukuhannou-vaccine.html
NHK 「腕にしびれが 後遺症か 自分の将来は…」22歳 運動部 大学生
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/testimony/detail/detail_39.html
石井正則さん 重度の肺炎に「あと1日遅かったらかなり危険」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/testimony/detail/detail_40.html
変異ウイルスの特徴・最新情報
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/newvariant/

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